多言語翻訳プラグイン「GTranslate」の使い方について調べてみた!

多言語翻訳プラグイン「GTranslate」の使い方

WEBサイトを閲覧していて、「日本語に対応していなくて読みにくい……」と感じた経験はありませんか?
実は、あなたのWEBサイトに訪れている外国の方も、同じように感じているかもしれません。

そんなときに便利なのが、多言語対応プラグインの導入です。
WordPressサイトを手軽に多言語化できる方法として、プラグインの活用が非常に有効です。

多言語化を実現するプラグインはいくつか存在しますが、今回は設定が簡単で拡張性にも優れた「GTranslate」をご紹介します。

 

GTranslateとは?

GTranslateは、WordPressサイトを簡単に多言語対応にできる翻訳プラグインです。
Googleの自動翻訳機能を活用し、103の言語に対応。ページや単語数に制限はなく、無料版でも手軽に導入・運用できます。


✅ GTranslateの主なメリット

  • 103言語に対応
     幅広い言語に対応しており、世界中のユーザーにアプローチ可能です。

  • 翻訳単語数・ページ数が無制限(※無料版でも)
     大規模なサイトでも安心して利用できます。

  • 自動翻訳機能を搭載
     事前に翻訳データを準備する必要がなく、即座に翻訳が反映されます。

  • インストール数60万以上
     世界中で広く利用されている人気プラグインです。


⚠️ GTranslateのデメリット

  • 自動翻訳の精度に限界がある
     細かい表現の調整はできません(※有料版で編集可能になります)。

  • 多言語ごとの個別URLが発行できない
     SEO対策のためにURLを分けたい場合は、有料版の導入が必要です。


🧠 自動翻訳のしくみ

GTranslateは、Googleの翻訳エンジンを使用しています。
有料版では、**Googleニューラル翻訳(Neural Machine Translation)**が利用可能となり、より自然で高精度な翻訳が実現されます。

Googleニューラル翻訳とは?
ニューラルネットワークを活用した機械翻訳技術です。従来の統計的翻訳手法に比べ、より人間らしい自然な文章に近い翻訳結果を出力します。


💡 無料版と有料版の違い

無料版でも多くの機能を備えており、通常の運用には十分対応可能です。
ただし、以下のような追加機能を求める場合は有料版の利用がおすすめです。

機能 無料版 有料版
103言語対応
翻訳単語・ページ数無制限
自動翻訳の精度 △(標準) ◎(ニューラル翻訳)
翻訳内容の手動編集
多言語ごとの個別URL(SEO対応)
専用の管理画面

※有料版は月額制で、公式サイトに料金プランが掲載されています。無料トライアルも用意されていますので、導入前にお試し可能です。

GTranslateの導入方法

1. プラグインのインストール

まずは、WordPress管理画面から GTranslateプラグインをインストールします。

インストール手順:

  1. 管理画面のメニューから
     [プラグイン]→[新規追加] を選択

  2. 検索バーに「GTranslate」と入力

  3. Translate WordPress with GTranslate」が表示されたら、
     [今すぐインストール]→[有効化] をクリック


2. GTranslateの初期設定

インストールが完了すると、WordPress管理画面の「設定」メニューに「GTranslate」の項目が追加されます。
これをクリックして設定画面を開きます。


基本的な設定項目

以下は、一般的な多言語対応に必要な基本設定です⇩


◼ ウィジェット表示の設定

言語バー(言語選択メニュー)の表示スタイルを選べます。
右側の「ウィジェットプレビュー」で見た目を確認しながら調整が可能です。

💡 表示形式をクリックすると、実際の展開状態も確認できます。
例:英語・フランス語・ドイツ語・韓国語などの言語を選択中のプレビュー表示。


◼ 翻訳元言語(Default Language)

翻訳の元となる言語を設定します。
日本語サイトの場合は、初期設定のまま「日本語」で問題ありません。


◼ 国旗と言語(Target Languages)

翻訳先として表示したい言語を複数選択できます。
必要な言語にチェックを入れてください。後からいつでも追加・削除が可能です。

✅ 最後に

すべての設定が完了したら、ページ最下部にある
[変更を保存] をクリックして、設定を反映させましょう。

GTranslateをWEBサイトに設置する方法

GTranslateの設定が完了したら、実際にWEBサイト上に表示して多言語対応を実現しましょう。
使用しているWordPressのテーマによって設置方法が異なるため、以下の3つのパターン別に解説します。


🟢 パターン①:ウィジェット機能を使う場合

WordPressテーマにウィジェット機能がある場合は、管理画面から簡単に設置できます。

手順:

  1. [外観]→[ウィジェット]をクリック

  2. 画面下部の「+」ボタンをクリックし、ブロック追加画面を開く

  3. 検索欄に「GTranslate」と入力

  4. 表示された「GTranslate」ブロックをクリックしてウィジェットエリアに追加

  5. 最後に右上の「保存/更新/公開」ボタンをクリックして完了!


🟡 パターン②:ショートコードで埋め込む場合

固定ページや投稿ページなど、記事内にGTranslateを表示したい場合は、ショートコードを使うのが便利です。

手順:

    1. GTranslateを表示したい固定ページや投稿ページを編集画面で開く

    2. [+]ボタンをクリックし、「ショートコード」と検索

    3. 「ショートコード」ブロックを選択してページに追加

    4. 以下のショートコードを入力:

 

 

最後に、右上の設定を保存(または更新、公開)をクリックしたら完了です!


🔵 パターン③:テーマファイルに直接埋め込む場合(上級者向け)

オリジナルテーマを使用している方や、直接PHPファイルを編集できる方向けです。
GTranslateのショートコードをPHPで呼び出して、任意の場所に表示させます。

設置コード:

 

このコードを、表示させたいテンプレートファイル(例:header.phpfooter.phpsidebar.phpなど)に記述してください。


これで、GTranslateを使った多言語化表示の設置は完了です!