Webアクセシビリティとは|JIS X 8341-3と対応の進め方を解説

Webアクセシビリティとは、高齢者や障害のある方を含め、より多くの人が同じようにWebサイトの情報にアクセスできるようにする取り組みです。日本にはこれを定めた規格「JIS X 8341-3」があり、公的機関を中心に対応が広がっています。この記事では、Webアクセシビリティの基本、JIS規格の内容、適合レベル(A・AA・AAA)の違い、そして対応の進め方までを分かりやすく解説します。

Webアクセシビリティとは?

Accessible signage
Photo by Erik Mclean on Unsplash

Webアクセシビリティとは、「誰もが同じ情報にたどり着けるようにする」という考え方です。目が見えにくい方は音声読み上げソフトを使い、マウスが使えない方はキーボードだけで操作します。こうしたさまざまな利用者が、問題なくコンテンツを使える状態を整えることを指します。高齢者や、けがで一時的に片手が使えない人など、対象は幅広く想定されます。

JIS X 8341-3とは

JIS X 8341-3は、日本におけるWebアクセシビリティの規格です。「高齢者・障害者等配慮設計指針」の第3部にあたり、最新版は2016年発行のJIS X 8341-3:2016です。高齢者や障害のある人、一時的な障害のある人がWebコンテンツを利用するときの情報アクセシビリティを確保するため、企画から運用までの各段階で配慮すべき事項を規定しています。

適合レベル|A・AA・AAAの違い

アクセシビリティの達成度には3段階のレベルがあり、A → AA → AAAの順に基準が高くなります。

  • レベルA:最低限満たすべき基準
  • レベルAA:一般的に推奨される目標水準(AとAAの両方を満たす必要がある)
  • レベルAAA:最も高い水準

公的機関や企業では、「AA準拠」を目標とするのが一般的です。AA準拠と言う場合、レベルAとAAの両方の基準に対応している必要があります。

対応が求められる背景

man sitting on chair wearing gray crew-neck long-sleeved shirt using Apple Magic Keyboard
Photo by Tim van der Kuip on Unsplash

JIS規格化により、国や都道府県などの公的機関のWebサイトをはじめ、大学・医療機関・企業でも対応の重要性が認識されるようになりました。多くの公的機関がこの規格に準拠しており、企業サイトでも「誰もが使えるサイト」であることが、信頼性やブランドイメージの面で評価されます。

対応の進め方

対応は、現状の「診断」だけから、改善・制作まで段階的に進められます。一般的な流れは次のとおりです。

  1. 方針を決める:どのレベル(多くはAA)を目標にするか決める
  2. 診断する:現在のサイトが基準をどれだけ満たしているか調べる
  3. 調整・改善する:色のコントラスト、代替テキスト、キーボード操作などを見直す
  4. 維持する:更新のたびに基準を保てるようルール化する

予算や納期に応じて、診断のみ・改善まで・新規制作からなど、柔軟に組み合わせて進めることができます。

よくある質問(FAQ)

Q. どのレベルを目指せばいいですか?
A. 一般的にはAA準拠が目標とされます。公的機関はもちろん、企業サイトでもAAが基準になることが多いです。

Q. すぐに全部対応しないといけませんか?
A. まずは診断で現状を把握し、優先度の高い箇所から段階的に改善していけば問題ありません。

Q. 具体的には何を直すのですか?
A. 画像の代替テキスト、文字色と背景色のコントラスト、キーボードだけでの操作、見出しの適切な構造などが代表的です。

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