「Webデザインを依頼するといくらかかる?」「フリーランスのWebデザイナーはどのくらい稼げる?」——料金の相場は、規模やスキル、依頼先によって大きく変わります。この記事では、発注する側の「制作費の相場」と、働く側の「フリーランス報酬の相場」の両面から、Webデザイナーの料金・単価相場を具体的な金額で解説します。2026年時点の各種データをもとにまとめました。
サイト制作一式の費用相場(規模別)

ホームページ制作を一式で依頼した場合、デザイン重視のサイトで平均91.2万円(中央値49.1万円)が一つの目安です。規模別の相場は次のとおりです。
| 規模 | 費用相場 | 目安 |
|---|---|---|
| 小規模サイト | 30〜50万円 | 10ページ程度の企業サイト |
| 中規模サイト | 50〜200万円 | 機能・ページ数が多いサイト |
| 大規模サイト | 200万円以上 | 大規模・システム連携あり |
制作費全体のうち、デザイン部分が占める割合は30〜50%程度が目安とされています。
ページ・パーツ別の単価相場
ページ単体やパーツごとに依頼する場合の相場です。デザインの作り込みやオリジナル度によって幅があります。
| 制作物 | 単価相場 |
|---|---|
| トップページ | 5〜13万円 |
| 下層ページ | 2〜7万円 |
| LP(ランディングページ) | 6〜20万円 |
| バナー制作 | 3,000円〜5万円 |
| ロゴデザイン | 3〜30万円 |
| レスポンシブ対応 | 1ページあたり +2〜7万円 |
フリーランスWebデザイナーの報酬相場

ここからは働く側の視点です。フリーランスWebデザイナーの月額単価のボリュームゾーンは50〜60万円(年収換算600〜720万円)で、次いで60〜70万円台が続きます。年代別の想定年収は以下が目安です。
- 20代:想定年収 約564万円(月額 約47万円)
- 30代:想定年収 約591万円(月額 約49万円)
- 40代:想定年収 約657万円(月額 約55万円)
なお、正社員Webデザイナーの平均年収は厚生労働省データで約483〜509万円程度。フリーランスは案件次第で正社員平均を上回るケースも多い一方、収入は案件の獲得状況に左右されます。
経験・案件タイプ別の単価
単価は経験年数と担当する案件のレベルで段階的に上がります。目安は次のとおりです。
| 経験 | 月額単価の目安 |
|---|---|
| 1年未満(初級) | 25〜40万円 |
| 1〜3年(中級) | 40〜55万円 |
| 3〜5年(上級) | 55〜75万円 |
| 5年以上(エキスパート) | 70〜95万円 |
案件タイプ別では、LP・バナー制作が25〜45万円、コーポレート/サービスサイトが40〜60万円、UI/UX・プロダクトデザインが60〜90万円、デザインリード・ディレクションが70〜95万円と、上流工程ほど高単価になる傾向です。また首都圏の案件は地方に比べ30〜50%高い傾向があり、フルリモート案件も増えています。
「人月単価」という考え方
大きめの案件では「人月単価」で見積もられることがあります。人月単価とは「1人が1ヶ月稼働したときの金額」のこと。「人員数 × 稼働期間(月)=人月」で工数を算出し、単価をかけて費用を出します。たとえば全体60人月の案件を6ヶ月で終えるなら、月10人分の体制が必要、という逆算にも使えます。職種別の人月単価はプログラマーで約60〜70万円、プロジェクトマネージャーで約70〜130万円などが目安で、首都圏と地方で差があります。ただし人月単価に加え、サーバー代などの実費も別途かかる点に注意が必要です。
制作会社とフリーランスの違い
同じ制作内容なら、フリーランスは制作会社よりも2割〜5割ほど安くなる傾向があります。コストを抑えたい場合はフリーランスが有力ですが、実績の確認やコミュニケーション・進行管理など、発注側の判断が求められます。品質・体制・サポートを重視するなら制作会社、という使い分けが基本です。
単価を上げる・費用を抑えるポイント
【デザイナー側】単価を上げるには
- コーディング・開発スキル(HTML/CSS・JavaScript・PHP等)で対応範囲を広げる
- UI/UX・ディレクションなど上流工程に踏み込む
- マーケティング視点で「成果につながるデザイン」を提供する
- 実績・ポートフォリオを充実させ、見積もり項目を細分化して価値を明確に伝える
【発注側】費用を抑えるには
- テンプレート活用など、オリジナル度と予算のバランスを取る
- 依頼範囲・修正回数・納品データの扱いを事前に明確化する
- 目的に合った依頼先(制作会社/フリーランス)を選ぶ
よくある質問(FAQ)
Q. 一番安く抑えるにはどうすればいい?
A. フリーランスへの直接依頼やテンプレート活用でコストを下げられますが、品質・サポート面とのバランスが大切です。目的に合った選択をしましょう。
Q. なぜ同じ「サイト制作」で金額に差があるの?
A. ページ数、オリジナルデザインかテンプレートか、写真・イラストの有無、修正回数、著作権や納品データの扱いなど、条件で大きく変わるためです。
Q. フリーランスで年収600万円は現実的?
A. 月額50〜60万円がボリュームゾーンのため、継続的に案件を確保できれば十分現実的です。スキルと営業力を高めることが安定への鍵です。
※本記事の金額は各種データをもとにした目安です。実際の料金は案件条件により変動します。

