Freepik(フリーピック)の素材は、無料会員でも商用利用できます。ただし無料でダウンロードした素材には、クレジット表記(帰属表示)が必要です。表記を省きたい場合は、有料のPremiumプラン(月額1,950円〜)に加入します。なおFreepikは2026年4月28日に「Magnific(マグニフィック)」へ名称を変更しており、サイトのURLも magnific.com に変わりました。この記事では、Web制作会社の実務目線で、現在の利用ルールとクレジット表記の書き方、案件で使うときの注意点をまとめて解説します。
| この記事の結論(2026年9月時点) | |
|---|---|
| 無料素材の商用利用 | できる(クレジット表記が必要) |
| クレジット表記をなくすには | Premium以上の有料プランに加入 |
| 無料会員のダウンロード数 | 1日10点まで(毎日9時にリセット) |
| 無料プランでAI生成した画像 | 個人・非商用に限られる |
| ロゴ・商標への使用 | 原則できない |
| 有料プランの料金 | Premium 月額1,950円〜(年払い) |
Freepik(現Magnific)とは?名称変更で何が変わったか

Freepikとは、写真・イラスト(ベクター)・PSDテンプレート・アイコンなどを配布している世界最大級の素材サイトです。2010年にスペインで誕生し、現在は2億5,000万点以上の素材を扱っています。2026年4月28日に、画像生成や動画生成などのAIツールと素材ライブラリをひとつにまとめる形で、サービス名が「Magnific」に変わりました。
既存のアカウントや素材はそのまま使える
名称変更はサービス終了ではありません。運営会社は同じFreepik Company(スペイン・マラガ)で、これまでのアカウント、有料プランの契約、保存したコレクションはそのまま引き継がれています。freepik.com にアクセスすると magnific.com へ自動で転送されます。過去にダウンロードした素材のライセンスも、利用条件を守っていれば引き続き有効です。
ダウンロードできる素材の種類
扱っている素材は大きく4種類です。制作現場では、用途に応じて次のように使い分けています。
| 素材の種類 | ファイル形式 | Web制作での主な使い道 |
|---|---|---|
| 写真 | JPG | メインビジュアル、記事のイメージ画像 |
| ベクター(イラスト) | AI・EPS・SVG | 図解、背景パターン、バナーの装飾 |
| PSD | PSD | モックアップ、バナーのたたき台 |
| アイコン | SVG・PNG | サービス紹介や導線のアイコン |
無料会員と有料プランの違い
無料会員と有料プランのいちばん大きな違いは「クレジット表記の要否」と「使える素材の範囲」です。まずは全体像を表で確認してください。
| 項目 | 無料会員 | Premium以上 |
|---|---|---|
| 使える素材 | 無料マークの素材のみ | 王冠マークの有料素材を含む全素材 |
| クレジット表記 | 必要 | 不要 |
| ダウンロード数 | 1日10点 | 実質無制限(不正対策の上限のみ) |
| AI生成画像の商用利用 | 不可(個人・非商用のみ) | 可 |
| 権利トラブル時の補償上限 | 100ユーロ | 1万ユーロ(Premium+/Proは5万ユーロ) |
無料素材と有料素材は「王冠マーク」で見分ける
検索結果で、サムネイルの左下に黄色い王冠マークが付いている素材は有料会員専用です。マークのないものが無料素材です。検索画面上部の「License」フィルターで「Free」を選ぶと、無料素材だけに絞り込めます。

無料会員のダウンロードは1日10点まで
無料会員がダウンロードできる素材は1日10点までです。上限は協定世界時(UTC)の0時、日本時間では毎朝9時にリセットされます。ログインせずにダウンロードすることはできないため、まず無料アカウントを作成してください。案件で素材を大量に集める日は、上限にすぐ達するので注意が必要です。
有料プランの料金(2026年9月時点)

個人向けの主な有料プランは次のとおりです。年払いにすると月払いより25%安くなります。いずれのプランも素材ライブラリが使い放題で、違いはAI生成に使えるクレジットの量です。素材だけを目的にするならPremiumで十分です。
| プラン | 月払い | 年払い(月額換算) | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| Premium | 2,900円 | 1,950円 | 素材をクレジット表記なしで使いたい |
| Premium+ | 6,600円 | 4,875円 | AI画像・動画生成もよく使う |
| Pro | 1万6,100円〜 | 1万1,892円〜 | 制作チーム・大量のAI生成 |
料金は為替やキャンペーンで変わることがあるため、契約前に公式の料金ページで最新の金額を確認してください。
クレジット表記の書き方

無料素材を使うときは、制作物の見やすい場所に「Designed by Magnific」という表記と、magnific.com へのリンクを入れます。名称変更前の「Designed by Freepik」という表記を見かけることがありますが、これから掲載するものは新しい表記に合わせるのが安全です。
Webサイトに入れる場合
いちばん望ましいのは、素材を使った画像のすぐ近く(キャプション)に入れる方法です。デザイン上むずかしい場合は、ページ下部のフッターやクレジット欄にまとめて記載します。HTMLでは次のように書きます。
<p class="credit">Designed by <a href="https://www.magnific.com/" target="_blank" rel="noopener">Magnific</a></p>
SNS・動画・資料に入れる場合
媒体ごとの書き方は次の表のとおりです。どの媒体でも「素材を使った人が見て、出典がわかる場所」に入れるのが原則です。
| 媒体 | 表記を入れる場所 |
|---|---|
| Webサイト | 画像のキャプション、またはフッター・クレジット欄 |
| Instagram・XなどのSNS | 投稿のキャプション(magnific.com へのリンクも記載) |
| YouTubeなどの動画 | エンドクレジット、または概要欄 |
| プレゼン資料 | 素材を使ったスライド、または最後のクレジットスライド |
| メールマガジン | メールのフッター |
| チラシなどの印刷物 | 紙面の隅など読める位置 |
表記を入れにくい案件は有料プランを検討する
名刺、商品パッケージ、企業のブランドサイトのメインビジュアルなど、クレジットを入れると見栄えや信頼性を損なう制作物もあります。こうした案件では無料素材を無理に使わず、Premiumで取得した素材を使うか、自社で撮影・制作した素材に切り替えるのが現実的です。
無料素材を使うまでの手順
無料素材は、アカウント作成から数分でダウンロードできます。案件で使うときは、ダウンロード時にライセンス情報を控えておくことまでを1セットにしてください。
ステップ1|無料アカウントを作成する
magnific.com を開き、右上の「Sign up」からGoogleアカウントやメールアドレスで登録します。画面は英語表示が基本ですが、下部に表示される言語の案内から日本語表示に切り替えることもできます。
ステップ2|無料素材に絞って検索する
検索窓にキーワードを入力します。英語のほうがヒット数は多く、たとえば「business meeting」で検索すると100万件以上が表示されます。「License」フィルターで無料素材に絞り、写真・ベクターなどの種類も指定しておくと効率よく探せます。
ステップ3|詳細ページで条件を確認してダウンロードする

素材をクリックすると詳細ページが開きます。「Download」ボタンを押す前に、エディトリアル(報道・解説用)の表示がないか、AI生成素材かどうかを確認してください。問題なければダウンロードします。
ステップ4|素材のURLとダウンロード日を記録する
制作会社として必ず行っているのが、素材ページのURL・ダウンロード日・利用したアカウント(無料か有料か)の記録です。数年後に「この画像の権利は大丈夫か」と問われたとき、記録がないと証明ができません。スプレッドシートに1行ずつ残しておくだけで十分です。
商用利用で注意すべき5つの禁止事項
「商用利用OK」でも、使い方によっては規約違反になります。利用規約で特に注意したいのは次の5点です。
①ロゴや商標には使えない
素材をそのまま、または少し手を加えただけでロゴや商標にすることは禁止されています。ロゴは商標登録することが多く、他の人も使える素材が含まれていると独自性を主張できないためです。会社やお店のロゴは、ゼロからデザインしてください。
②素材が主役の商品として販売できない
素材をほぼそのまま印刷したTシャツ・ポスター・スマホケースの販売や、素材を主な要素にしたテンプレートの再配布・再販売はできません。素材そのものを譲渡・転売することも禁止です。物販で使いたい場合は、Pro系プランに付く商品化ライセンスの条件を確認する必要があります。
③AIの学習には使えない
ダウンロードした素材を、機械学習やAIの学習データとして使うことは規約で禁止されています。自社で画像生成AIを調整する場合も、学習用の画像には使わないでください。
④エディトリアル素材は広告に使えない
「Editorial use only」と表示された素材は、ニュースや解説記事などの報道・論評目的に限って使えます。広告、商品ページ、会社案内などの商用目的には使えません。有名人やイベント、ブランドのロゴが写った写真に多いので注意してください。
⑤公序良俗に反する使い方はできない
名誉を傷つける使い方、わいせつな内容、違法な目的のほか、アダルト系サービスの広告や政治的な支持表明への使用も禁止されています。人物写真を、写っている人が特定の病気や思想を持っているように見せる使い方も避けてください。
AI生成画像を使うときの注意点

Magnificでは素材のダウンロードとは別に、画像生成AIで画像を作ることもできます。ここで気をつけたいのは、素材ライブラリとAI生成で商用利用の条件が違う点です。
無料プランで生成した画像は商用利用できない
無料アカウントで生成したAI画像は、個人的・非商用の目的に限って利用が認められています。クライアントのWebサイトや広告、販売物に使う場合は、生成する時点で有料プランに加入している必要があります。あとから有料プランに加入しても、無料プランのときに生成した画像が商用利用できるようにはならないため注意してください。
AI生成の素材は人物・ロゴの写り込みを確認する
素材ライブラリにはAIで生成された写真も多く含まれています。検索画面の「AI-generated」フィルターで区別できます。AI生成の画像は、指の本数や文字が崩れていたり、実在のブランドに似たロゴが入り込んでいたりすることがあります。公開前に画像を拡大して、細部まで確認してください。
制作会社がクライアント案件で使うときのルール
クライアントのサイトで素材を使う場合、「誰のアカウントでライセンスを取得したか」が後々のトラブルを防ぐポイントになります。当社で実際に運用しているルールを紹介します。
無料素材はクレジット表記を前提に提案する
無料素材を使うと、納品後もサイトにクレジット表記を残し続ける必要があります。クライアントが後から表記を消してしまうと規約違反になるため、無料素材を使う場合はその旨を事前に説明し、表記の位置も合わせて提案します。
納品時に素材リストを渡す
サイトに使った素材の一覧(素材ページのURL、無料か有料か、クレジット表記の要否)を納品物として渡しています。サイトのリニューアルや運用担当者の交代があっても、どの画像にどんな条件があるかを引き継げます。
よくある質問(FAQ)
Q. Freepikの無料素材は商用利用できますか?
A. できます。企業サイトや広告、チラシなどに使えます。ただし無料会員の場合は「Designed by Magnific」のクレジット表記が必要です。
Q. 以前入れた「Designed by Freepik」の表記は書き換える必要がありますか?
A. 既存の表記をすぐに書き換えるよう求める案内は、現時点で確認できていません。新しく掲載する分から「Designed by Magnific」にし、サイト更新のタイミングで表記をそろえるのが無難です。
Q. 有料プランを解約したら、ダウンロード済みの素材は使えなくなりますか?
A. 契約中にダウンロードし、利用条件を守って使っている素材は、解約後も引き続き使えます。ただし、使い切れなかったAI生成用のクレジットは解約とともに失効します。
Q. ダウンロードした素材を加工してもいいですか?
A. 色を変える、切り抜く、文字を重ねるといった加工はできます。ただし加工した場合でも、無料素材であればクレジット表記は必要です。
Q. Flaticonのアイコンも同じルールですか?
A. FlaticonもFreepik Companyが運営するアイコン素材サイトで、無料で使う場合はクレジット表記が必要です。Magnificの有料プランにはFlaticonの有料版が含まれます。
Q. 無料で使えて、クレジット表記も不要な素材サイトはありますか?
A. Unsplashなど、表記不要で商用利用できる写真サイトもあります。ただし素材の数やイラストの充実度はMagnificのほうが上なので、用途によって使い分けるのがおすすめです。
まとめ|ルールを押さえれば心強い素材サイト

Freepikは2026年4月にMagnificへ名称が変わりましたが、無料素材を商用利用できる点は変わりません。無料会員はクレジット表記が必要で、ダウンロードは1日10点まで。表記をなくしたい場合や有料素材を使いたい場合は、Premium(月額1,950円〜)を検討しましょう。ロゴへの使用、素材が主役の物販、AI学習への利用、エディトリアル素材の広告利用は禁止されている点も押さえておいてください。
THREE D PLUSでは、素材のライセンス管理まで含めたWebサイト制作を行っています。「この素材は使って大丈夫?」「クレジット表記をどこに入れればいい?」といった制作時のご相談も、お気軽にお寄せください。