【2026年8月11日 追記・更新】その後のGoogleの公式発表により、廃止スケジュールが「2026年第1四半期以降は新規設定が不可、2027年1月に完全廃止」という二段階であることが明確になりました。あわせて、Gmailから独自ドメインのアドレスで送信する機能(Send as)も2027年1月に廃止されることが発表されています。本記事の該当箇所を修正し、最新情報を反映しています。詳しくは Gmailの送信元・POPが2027年1月廃止|独自ドメインメールへの影響と対策 をご覧ください。
Gmailで独自ドメインのメール(例:info@自社ドメイン)を受信している方は要注意です。GmailはPOPでの受信サポートを終了する予定で、そのままでは独自ドメインのメールがGmailに届かなくなる可能性があります。この記事では、エックスサーバーを使っている方向けに、影響の内容と、今のうちにやっておくべき「転送方式への切り替え」の手順を分かりやすく解説します。
何が変わるのか?

これまで、多くの方は「GmailのPOP取り込み機能」を使って、エックスサーバー上の独自ドメインメールをGmailに取り込んでいました。しかし、このPOPによる受信方法が廃止されます。対象となるのは、エックスサーバーで独自ドメインメールを運用し、それをGmailで受け取っている方です。放置すると、独自ドメイン宛のメールがGmailで受け取れなくなる恐れがあるため、早めの対応が必要です。
廃止スケジュール|二段階で進みます
「2026年1月に終了」と聞いた方も多いと思いますが、Googleの公式情報によると、廃止は二段階で進みます。2026年1月は「新規設定の締め切り」であり、最終的な廃止時期は2027年1月です。
| 時期 | 何が起きるか |
|---|---|
| 2026年 第1四半期以降 | POP取り込み・Gmailifyの新規設定ができなくなる(既存の設定はそのまま利用可) |
| 2026年 第3〜4四半期 | 移行期間。動作はするが、新規設定は制限される場合がある |
| 2027年1月 | POP取り込み・Gmailify・Send as(送信元の指定)が完全廃止 |
重要なのは、新規設定はすでにできなくなっているという点です。設定をやり直す余地がないため、既存の設定が使えるうちに移行を済ませておくことをおすすめします。
対策は「転送方式」への切り替え
解決策は、Gmail側で「取りに行く」POP方式をやめ、エックスサーバー側から「送り届ける」転送方式に切り替えることです。エックスサーバーの機能で、独自ドメイン宛に届いたメールを、自動的にGmailアドレスへ転送する設定にします。手順は大きく2ステップです。
なお、この転送方式は受信については2027年以降も有効ですが、送信(Send as)は別途対応が必要です。詳しくは後述のFAQをご確認ください。
手順①|エックスサーバーで転送設定をする

- エックスサーバーのサーバーパネルにログインする
- 「メールアカウント設定」を開き、対象のドメインを選択する
- 該当のメールアカウントの「転送設定」を開く
- 転送先として、受信に使っているGmailアドレスを登録する
- 設定を保存する
設定後は、独自ドメイン宛に届いたメールが自動的にGmailへ転送されるようになります。まずはテストメールを送り、Gmailに届くことを確認しましょう。
手順②|Gmail側のPOP取り込み設定を削除する
転送が正常に機能していることを確認できたら、不要になったGmail側のPOP取り込み設定を削除します。
- Gmailの「設定」→「アカウントとインポート」を開く
- 「他のアカウントのメールを確認」欄に登録されている独自ドメインのPOP設定を探す
- 該当設定の「削除」を選ぶ
※必ず転送が正しく届くのを確認してから削除してください。順番を逆にすると、一時的にメールを取りこぼす恐れがあります。また、削除した設定は新規登録ができないため、転送の動作確認は慎重に行ってください。
転送方式のメリット
切り替えは手間に見えますが、メリットもあります。POP方式は数分〜数十分ごとにメールを「取りに行く」仕組みのため、受信に遅延が出ていました。転送方式なら、届いたメールがそのまま送り届けられるため、ほぼリアルタイムで受信できるようになります。ビジネスの初動が速くなるのは大きな利点です。
よくある質問(FAQ)
Q. 自分が対象かどうか分かりません。
A. 独自ドメインのメールを「Gmailの取り込み機能(POP)」で受信している場合は対象です。Gmailの設定→アカウントとインポートに、独自ドメインの取り込み設定があるか確認してください。
Q. Gmailから独自ドメインのアドレスで送信もしています。大丈夫ですか?
A. こちらも対応が必要です。Googleの発表により、他社メールアドレスを差出人にして送信する「Send as」機能も2027年1月に廃止されることが明らかになりました。転送方式に切り替えても受信できるのは変わりませんが、返信時の差出人がGmailアドレスになってしまいます。独自ドメインのアドレスで送信を続けたい場合は、Google Workspaceへの移行か、ThunderbirdなどのメールソフトでのIMAP/SMTP接続が必要です。詳しくは こちらの記事 で解説しています。
Q. いつまでに対応すればいいですか?
A. 完全廃止は2027年1月ですが、2026年第1四半期以降は新規設定ができません。設定をやり直す余地がないため、既存設定が動いているうちに移行を済ませておくことを強くおすすめします。
Q. 転送設定だけしておけば、あとは何もしなくて大丈夫ですか?
A. 受信については問題ありません。ただし送信(Send as)は2027年1月に廃止されるため、独自ドメインのアドレスから送信している場合は別途移行が必要です。あわせて、お問い合わせフォームの送信元アドレスやSPF・DKIMの設定にも影響が出る場合があるため、サイト全体での確認をおすすめします。
※本記事は2026年8月時点の公開情報にもとづいて更新しています。今後の公式発表により内容が変更される可能性があるため、対応の際はGoogle公式ヘルプの最新情報をあわせてご確認ください。