さくらサーバーのメールソフト設定は、受信がPOP3S(ポート995)またはIMAP4S(ポート993)、送信がSMTP(ポート587または465)、サーバー名は受信・送信とも初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp)です。送信にはSMTP認証が必須で、ユーザー名にはメールアドレス全体を入力します。本記事では、さくらインターネット公式サポートの設定表に基づいて、OutlookやiPhoneなど各メールソフトに共通する設定値と、つまずきやすいポイントを解説します。
さくらサーバーのメール設定値一覧(公式準拠)
どのメールソフトでも、入力する内容は次の表のとおりです。暗号化あり(SSL/TLS)の設定を推奨します。
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| 受信サーバー名 | 初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp) |
| 受信ポート(POP3S) | 995(SSL/TLS) |
| 受信ポート(IMAP4S) | 993(SSL/TLS) |
| 送信サーバー名 | 初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp) |
| 送信ポート(SMTP) | 587(STARTTLS)または 465(SSL/TLS) |
| SMTP認証 | 必須(受信と同じユーザー名・パスワード) |
| ユーザー名 | メールアドレス(@以降まで全体) |
| パスワード | メールアドレス作成時に設定したパスワード |
ポイントは2つです。サーバー名には独自ドメインではなく初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp)を指定すること、そして送信にはSMTP認証が必須なことです。さくらインターネットの公式ガイド動画もあわせて確認すると、画面の流れがつかみやすくなります。
POPとIMAPはどちらを選ぶべき?

複数の端末で同じメールを見るならIMAP、1台のパソコンだけで管理するならPOPが目安です。POP(POP3S)はメールを端末にダウンロードして保存する方式で、IMAP(IMAP4S)はサーバー上のメールを各端末から参照する方式です。スマホとパソコンの両方で確認する現在の使い方では、IMAPを選ぶのが一般的です。IMAPで設定する場合、IMAPパス接頭辞の入力欄があるメールソフトでは「INBOX」と入力します。
ポート番号の意味と使い分け(995・993・587・465)
受信の110(POP3)・143(IMAP4)は暗号化されない旧来のポートで、通信を第三者に盗聴されるとパスワード漏洩につながるため、現在は暗号化される995・993の使用が推奨されます。送信ポートの587と465はどちらも安全で、587は接続後に暗号化へ切り替えるSTARTTLS方式、465は接続時点から暗号化するSSL/TLS方式という違いです。メールソフトの暗号化方式の選択肢に合わせて、587なら「STARTTLS」、465なら「SSL/TLS」を選んでください。
iPhone・Mac・Thunderbirdは「かんたん設定」が便利

手入力が不安な場合、さくらインターネット公式の「メールソフトかんたん設定」を使うと設定ミスを防げます。iPhone・Macは構成プロファイルをダウンロードしてインストールするだけで受信・送信の設定が完了し、Thunderbirdもメールアドレスとパスワードを入れるだけの自動設定に対応しています。手動設定でうまくいかないときの確実な代替手段としてもおすすめです。
よくある質問(FAQ)
サーバー名には何を入力しますか?
受信・送信とも初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp)を入力します。独自ドメインのメールアドレスを使う場合でも、サーバー名は初期ドメインを指定するのが確実です。
ユーザー名は@より前の部分だけでいいですか?
いいえ、@以降を含むメールアドレス全体を入力します。ユーザー名の誤りは認証エラーのもっとも多い原因です。
受信はできるのに送信だけ失敗します
SMTP認証が有効になっているかを確認してください。さくらサーバーは不正中継防止のためSMTP認証が必須です。あわせて送信ポートが587または465になっているかも確認しましょう。
ポート110や143で設定してもいいですか?
接続はできますが、通信が暗号化されず盗聴のリスクがあるため推奨されません。POPなら995、IMAPなら993の暗号化ポートを使用してください。
まとめ
さくらサーバーのメールソフト設定は、「サーバー名は初期ドメイン・受信は995か993・送信は587か465・SMTP認証必須・ユーザー名はメールアドレス全体」の5点を押さえれば迷いません。サーバー移管にともなうメールの再設定では、全端末でこの設定への変更が必要になります。移管全体の流れは「さくらサーバーへのサーバー移管手順5ステップ」も参考にしてください。THREE D PLUSでは、サーバー移管やメール設定のサポートも承っています。お気軽にご相談ください。

