さくらサーバーへのサーバー移管は、「①さくら契約→②データ移行→③初期ドメインで動作確認→④SSLの事前設定→⑤ネームサーバー切替」の5ステップで完了します。ポイントは、ネームサーバーを切り替える前に動作確認とSSL準備を済ませておくことです。本記事では、実際にさくらインターネットのサポートに問い合わせて確認した一次情報を交えながら、サイトを止めずに移管する手順を解説します。
さくらサーバーへの移管は5ステップ(全体像と所要期間)

サーバー移管とは、Webサイトやメールのデータを現在のサーバーから別のサーバーへ引っ越しする作業のことです。ドメインの管理会社を変える「ドメイン移管」とは別の作業なので、混同しないよう注意してください。全体の流れは次の5ステップです。
- さくらのレンタルサーバを契約する(2週間の無料お試しあり)
- サイトデータ・データベースを移行する(旧サーバーは並行して契約を維持)
- 初期ドメインでWordPressの動作を確認する
- SSLを事前に準備する(無料SSLの事前認証または有償SSL)
- ネームサーバーを切り替える(浸透まで数時間〜24時間以上)
作業自体は1〜2日ですが、DNSの浸透期間や確認作業を含めると、余裕を見て1〜2週間のスケジュールを組むのがおすすめです。旧サーバーの解約は、移管完了を確認してからにしましょう。
移管前の準備(旧サーバーでやること)
移管作業の前に、旧サーバー側で次の3つを済ませておきます。まず、サイトファイル一式とデータベースのバックアップを取得します。次に、現在使っているメールアドレスの一覧を洗い出します(移管後にさくら側で再作成が必要です)。最後に、サイトの容量や用途に合わせてさくらのプランを選定します。WordPressを使う場合はスタンダードプラン以上が対象です。
WordPressは初期ドメインで動作確認してから公開URLを変更する
「ネームサーバーを切り替える前に、移設したWordPressの表示を確認したい」というのは移管でもっとも多い悩みです。さくらインターネットのサポートに確認したところ、初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp)でWordPressをインストールして動作確認し、その後に公開URLを独自ドメインへ変更する方法が案内されています。hostsファイルの書き換えが不要なので、初心者でも取り組みやすい方法です。
①初期ドメインにWordPressをインストールして確認する
さくらのコントロールパネルからWordPressをクイックインストールし、初期ドメインのURLで表示・動作を確認します。テーマ・プラグイン・記事データを移行し、この時点で表示崩れやエラーを潰しておきます。
②公開URLを独自ドメインに変更する
動作確認が済んだら、独自ドメインのWeb公開フォルダーをWordPressのインストール先に合わせ、WordPress管理画面の「設定>一般」でWordPressアドレスとサイトアドレスを独自ドメインのURLに変更します。ただし、公開URLの変更はさくらのサポート対象外です。テーマやプラグインによっては正常に動作しない場合があるため、変更前に必ずバックアップを取ってください。
③インストールに失敗するときはWAF設定を確認する
WordPressのインストールや初期設定でエラーが出る場合、サーバーのWAF(Webアプリケーションファイアウォール)が原因のことがあります。WAFを一時的にオフにして再実行し、完了後にオンへ戻すのが定石です。それでも解決しない場合は、エラー画面のスクリーンショットを添えてさくらのサポートに問い合わせるとスムーズです。
SSLを切らさない移管のコツ|無料SSLの事前認証と有償SSLの違い

移管で見落としがちなのがSSL証明書です。何も準備せずネームサーバーを切り替えると、SSLが発行されるまでの間サイトが「保護されていない通信」になってしまいます。さくらでは無料・有償の2種類から選べます。
- 無料SSL(Let’s Encrypt):無料・自動更新。対象は独自ドメインのみで、初期ドメインには設定できません。通常はAレコードがさくらに向いてから発行しますが、他社サーバー稼働中に「他社サーバーで認証」機能で事前認証する方法(上級者向け・サポート対象外)も公式に用意されています。認証ファイルの設置またはDNSレコードの追加を自分で行う必要があります。
- 有償SSL(JPRSドメイン認証型など):自動更新プランを選べるため更新忘れがなく、法人サイトに安心です。支払いはクレジットカード決済のみに対応しています。
なお、SSLを設定してもHTTPからHTTPSへの自動転送は行われません。常時SSL化には、リダイレクト設定とWordPress側のURL設定変更を別途行う必要があります。
ネームサーバー切替と移管後のチェックリスト
動作確認とSSL準備が整ったら、ドメイン管理会社の管理画面でネームサーバーをさくら指定の値に切り替えます。DNSの浸透には数時間〜24時間以上かかるため、アクセスの少ない時間帯に実施するのが安全です。切替後は次の4点を確認します。
- 独自ドメインでサイトが正しく表示されるか(https含む)
- お問い合わせフォームからメールが届くか
- メールの送受信ができるか(メールソフトの設定変更も忘れずに)
- WordPress管理画面にログインできるか
すべて確認できたら、旧サーバーを解約して移管完了です。
よくある質問(FAQ)
移管中にサイトは止まりますか?
ほぼ止めずに移管できます。旧サーバーを稼働させたまま新サーバーで動作確認とSSL準備を済ませ、最後にネームサーバーを切り替えるため、切替中もどちらかのサーバーが応答します。
移管にかかる期間はどれくらいですか?
作業自体は1〜2日、DNS浸透が数時間〜24時間以上です。確認作業を含めて1〜2週間の余裕を見ておくと安心です。さくらには2週間の無料お試し期間があるため、その間に移行作業を終えられます。
無料SSLと有償SSLはどちらを選ぶべきですか?
個人サイトや小規模サイトは無料SSL(Let’s Encrypt)で十分です。法人サイトで更新管理の手間や信頼性を重視する場合は、自動更新プランのある有償SSL(JPRSドメイン認証型)が向いています。
WordPressのインストールに失敗します
まずWAF設定を確認し、一時的にオフにして再実行してください。解決しない場合は、エラー画面のスクリーンショットを取得してさくらのサポートに問い合わせると、状況に応じた案内を受けられます。
まとめ
さくらサーバーへの移管は、「初期ドメインで動作確認→SSL事前準備→ネームサーバー切替」の順番を守れば、サイトを止めずに完了できます。特にWordPressの公開URL変更とSSLの事前認証はサポート対象外の領域なので、不安な場合は無理をせず専門家に依頼するのも選択肢です。THREE D PLUSでは、さくらサーバーへのサイト移管・WordPress引っ越し作業も承っています。お気軽にご相談ください。

