AI検索対応度チェッカーは、自社サイトがChatGPTやGoogle AI Overviewsに引用されやすい状態かを、URLを入力するだけで採点できる無料ツールです。構造化データ・見出し構成・更新日・著者情報などをページから自動で読み取り、機械では判定できない5項目だけを選択式で回答すると、鮮度・権威・一貫性・信頼・意味関連性の5軸を100点満点で表示します。この記事では、使い方と結果の読み方、点数が伸びないときにどこから直せばいいのかを、制作会社の視点で解説します。
AI検索対応度チェッカーとは
AI検索対応度チェッカーは、当社が無料公開しているWebツールです。会員登録もインストールも不要で、ツールのページを開いてURLを入れるだけで使えます。
URLと5つの質問で採点します
診断は2段構えです。まずURLからページのHTMLを取得し、構造化データや見出し構成といった機械で判定できる項目を自動で読み取ります。次に、ページのHTMLからはどうしても分からない5項目(クチコミの評価や外部サイトでの紹介状況など)を選択式でお答えいただきます。
この2つを合わせて採点するため、URLだけを入れる自動判定ツールより実態に近い結果になります。5項目に答えなくても診断はできますが、精度は下がります。
F.A.C.T.S.の5軸で表示します
採点の枠組みには、AI検索での可視性を整理した「F.A.C.T.S.」という5つの軸を使っています。Freshness(鮮度)、Authority(権威)、Consistency(一貫性)、Trust(信頼)、Semantic Relevance(意味関連性)の頭文字です。それぞれの軸が100点満点で表示され、その平均が総合点になります。
各軸の意味や、なぜこの5つで見るのかは AI検索に引用される条件|F.A.C.T.S.とE-E-A-Tを一次データで検証 で詳しく解説しています。
取得したページの内容は保存していません
入力されたURLのページは、採点のためだけに取得しています。同じURLへ短時間に何度もアクセスしないよう、結果を5分間だけ一時的に保持しますが、それ以降は破棄されます。点数の計算はご利用中のブラウザの中で行っており、回答内容がサーバーへ送られることもありません。
使い方|3ステップで診断できます
操作は3ステップです。所要時間は1分程度です。

ステップ1|診断したいページのURLを入力する
STEP 1の入力欄に、診断したいページのURLを貼り付けて「診断する」を押します。トップページでも記事ページでも構いません。https:// を省略して入力した場合は自動で補完されます。
数秒でページの読み取りが終わり、そのまま自動で採点結果が表示されます。この時点ではSTEP 2が未回答なので、5項目は中間の点数で計算されています。
ステップ2|HTMLからは判定できない5項目に答える
STEP 2には5つの設問があります。それぞれ「はい」「いいえ」「わからない / あてはまらない」から選びます。設問の下に、その項目がなぜ重要なのかを一行で添えているので、判断の参考にしてください。
実店舗がない事業の場合、Googleビジネスプロフィールやクチコミの設問は「わからない / あてはまらない」で構いません。無理に「はい」を選んで点数を上げても、改善の役には立ちません。
ステップ3|「採点する」で結果を見る
設問に答えたら「採点する」を押します。URLを入れ直す必要はなく、読み取り済みのデータと回答を合わせて再計算されます。回答を変えて何度でも押し直せるので、「クチコミを増やしたら何点になるか」といった試算にも使えます。
未回答のままでも診断できます
5項目が分からない場合は、未回答のままでも問題ありません。未回答の項目は「わからない」と同じ中間の点数で計算し、結果の下に何問未回答かを表示します。まずURLだけ入れて全体像をつかみ、あとから答えて精度を上げる、という使い方でも構いません。
診断結果の読み方
結果は、総合点と参考レベル、5軸のスコア、優先して直したいことの3段構成です。点数そのものより、どの軸が凹んでいるかを見るのが正しい読み方です。

総合点と参考レベル(A〜D)
5軸の平均が総合点になり、80点以上でA、65〜79点でB、45〜64点でC、45点未満でDと表示されます。日々の運用ができているサイトはB前後に落ち着くことが多く、Cが出たからといって深刻な問題があるとは限りません。
総合点の下には、診断したページのタイトルが表示されます。意図と違うページを診断していないか、ここで確認してください。
Freshness(鮮度)の見方
最終更新日からの経過日数で採点しています。更新日が取れないページは低めに出ます。バーの下に「最終更新から約○○日」と表示されるので、実際の更新日と合っているかを確認してください。
この軸が低いからといって、全記事を一斉に書き直す必要はありません。料金や営業時間など、時間が経つと事実として誤りになるページだけを対象にしてください。
Authority(権威)の見方
著者情報の有無、外部への出典リンクの本数、本文に含まれる数字の量、そして自己申告の2項目(外部サイトでの紹介、実務経験者による執筆)で採点しています。バーの下には「著者情報あり/外部リンク○本/数字○箇所」と内訳が表示されます。
数字の量は、具体的なデータをどれだけ載せているかの代理指標です。費用や期間、件数を書いているページは自然と高くなります。
Consistency(一貫性)の見方
OrganizationまたはLocalBusinessの構造化データがあるか、sameAsで公式アカウントが結びつけられているか、そして自己申告の2項目(Googleビジネスプロフィールの整備、表記の統一)で採点しています。
この軸は、費用をかけずにもっとも上げやすい部分です。構造化データの実装と、社名・住所・電話番号の表記統一だけで大きく動きます。
Trust(信頼)の見方
HTTPS化されているか、会社情報・プライバシーポリシー・お問い合わせへの導線があるか、構造化データに評価情報が含まれているか、そしてクチコミの自己申告で採点しています。バーの下に「HTTPS/会社情報○・問い合わせ○」と表示されます。
導線の判定はページ内のリンクを見ています。ヘッダーやフッターに会社情報へのリンクがあれば検出されます。
Semantic Relevance(意味関連性)の見方
構造化データの種類数、h1が1つあるか、H2とH3の本数、見出しが断定形か疑問形か、本文の文字数、タイトルとディスクリプションの有無、画像の代替テキストの割合で採点しています。
見出しの型を見ているのが、このツールの特徴のひとつです。「〇〇とは?」という疑問形の見出しが多いページは、実測調査で引用数が低い傾向が報告されているため、点数が下がる設計にしています。
「優先して直したいこと」を上から順に潰す
結果の最後に、検出された課題が最大6件、効果が出やすい順に表示されます。それぞれ「何が問題か」と「どう直すか」をセットで書いているので、そのまま作業指示として使えます。

大きな抜けがない場合は、その旨が表示されます。その段階まで来たら、あとは外部サイトでの紹介を増やす、自社にしかない数字を公開するといった積み上げが中心になります。
自動判定している項目の一覧
何を見ているのかを公開しておきます。判定基準が分かっていたほうが、結果を自分の状況に引き寄せて解釈できるためです。
HTMLから自動で読み取る項目
| 項目 | 読み取り元 | 関係する軸 |
|---|---|---|
| 更新日・公開日 | 構造化データ、article:modified_time、time要素 | Freshness |
| 著者情報 | meta author、構造化データのauthor、rel=”author”、著者用クラス | Authority |
| 外部への出典リンク | 自ドメイン以外へのリンク数 | Authority |
| 数字の量 | 本文に含まれる数値の出現数 | Authority |
| 構造化データの種類 | JSON-LDの@type(入れ子も再帰的に収集) | Consistency / Semantic |
| sameAs | 構造化データのsameAs | Consistency |
| HTTPS | URLのスキーム | Trust |
| 会社情報・問い合わせ導線 | リンクのURLとテキスト | Trust |
| 見出し構成 | h1/h2/h3の本数 | Semantic |
| 見出しの型 | 「?」「とは」で終わる見出しの割合 | Semantic |
| 本文の文字数 | ナビ・フッター等を除いたテキスト量 | Semantic |
| 画像の代替テキスト | img要素のalt設定率 | Semantic |
| noindex・nosnippet | meta robots | 警告として表示 |
meta robotsにnoindexやnosnippetが指定されている場合は、結果の上部に警告を表示します。検索結果やAIの回答に出さない設定になっているため、意図した設定かどうかの確認が必要だからです。
自己申告で聞く5項目と、その理由
| 設問 | なぜ聞くのか |
|---|---|
| Googleビジネスプロフィールを登録し、情報を最新にしている | AIは事業所情報を自前で検証せず、外部データをそのまま反映するため |
| クチコミが20件以上あり、平均評価が4.3以上ある | AIが推奨した店舗の平均評価が4.3という調査結果があるため |
| 社名・住所・電話番号の表記が各所で統一されている | 表記のゆれは機械にとって別事業者に見えるため |
| 外部のサイトから紹介やリンクをされている | 被リンク元ドメイン数がAI引用との相関がもっとも強い要因という調査があるため |
| 実務経験のある担当者が書いている(監修している) | 専門家のコメントがある記事は引用数が約1.7倍という調査があるため |
点数が伸びないときに効く順番

すべてを同時に直す必要はありません。作業時間あたりの効果が大きい順に並べると、次のようになります。
1|Organization / LocalBusiness の構造化データを入れる
もっとも効果が早いのがここです。事業者情報を機械が読める形にすると、Consistencyの点数が一気に動きます。実店舗があるならLocalBusiness、なければOrganizationを実装し、sameAsに公式SNSやGoogleビジネスプロフィールのURLを列挙してください。作業時間は1〜2時間程度です。
2|著者情報を明示する
記事に著者名・肩書き・実務経験を追記し、著者ページを用意します。WordPressであればテーマの設定やプロフィール欄で対応できることが多く、費用もかかりません。Authorityの点数が上がるだけでなく、読み手にとっての信頼にも直結します。
3|見出しを断定形に書き換える
「〇〇とは?」を「〇〇は△△です」に変えるだけで、Semantic Relevanceの点数が動きます。既存記事の見出しを一括で見直す必要はなく、アクセスの多い記事から順に直せば十分です。
4|出典リンクと数字を足す
数字や事実を書いた箇所に、調査元へのリンクを添えます。あわせて、自社で把握している具体的な数字(費用、期間、件数、比率)を本文に入れてください。どちらもAuthorityに効きます。
5|画像のalt・HTTPSなどの基本項目
画像の代替テキストは、設定漏れが多い割に作業が単純です。HTTPS化がまだなら最優先で対応してください。信頼性の前提であり、点数以前の問題になります。
6|更新は陳腐化するページだけに絞る
Freshnessを上げようとして全記事を触るのは非効率です。料金、営業時間、法改正、ツールの操作手順など、放置すると事実として誤りになるページを四半期ごとに見直してください。日付だけを書き換える更新は逆効果です。
このツールで判定できないこと
できないことを先に書いておきます。結果を過信しないための前提です。
被リンクの実数は測っていません
被リンクの調査には専用ツールが必要で、無料で正確に取得することはできません。そのため自己申告の設問で補っています。実数を把握したい場合は、SEOツールの導入をご検討ください。
JavaScriptで描画するページは読めません
取得するのはサーバーが返すHTMLです。本文をJavaScriptで後から描画するタイプのサイトでは、文字数や見出しが極端に少なく判定されます。文字数が実態と大きくずれている場合は、この可能性を疑ってください。
ログインが必要なページは診断できません
会員限定ページ、Basic認証がかかったページ、公開前のステージング環境は取得できません。公開されているページのURLをご利用ください。
点数は当社が設定した基準による目安です
AI検索の評価基準は公開されていません。このツールの配点は、公開されている調査データとGoogleの公式ドキュメントをもとに当社が設計したものです。順位や引用を保証・予測するものではなく、抜けている観点を見つけるためのチェックリストとしてお使いください。
うまく診断できないときの対処
症状ごとに確認してください。
「ページを取得できませんでした」と表示される
URLの打ち間違い、存在しないページ、サーバーが応答していない、のいずれかです。まずブラウザでそのURLを開けるか確認してください。開ける場合は、URLをコピーし直して貼り付けると解決することがあります。
「HTTP 403」などのエラーが返る
サイト側がプログラムからのアクセスを拒否している場合に出ます。セキュリティ設定やCDNの制限が原因で、こちらからは回避できません。自社サイトであれば、サーバー会社の管理画面でアクセス制限の設定を確認してください。
文字数が実際よりかなり少なく出る
本文をJavaScriptで描画しているケースが大半です。この場合、AI検索やクローラーにも本文が読まれていない可能性があるため、ツールの点数以前に確認すべき問題です。ブラウザで「ページのソースを表示」を開き、本文が含まれているかを見てください。
更新日が読み取れないと表示される
ページに更新日の情報が入っていない状態です。日付をページ上に表示し、構造化データのdatePublishedとdateModifiedにも入れてください。多くのWordPressテーマでは設定で表示できます。
修正したのに点数が変わらない
同じURLの結果を5分間だけ一時保持しているためです。修正を反映した結果を見たい場合は、5分ほど時間をおいてから再度診断してください。キャッシュやCDNを使っている場合は、そちら側の反映も必要です。
「短時間に多くのリクエストがありました」と出る
1分あたりの実行回数に上限を設けているため、連続して診断すると表示されます。1分ほど待ってからお試しください。
よくある質問(FAQ)
無料で使えますか?
無料です。会員登録もメールアドレスの入力も不要で、回数制限も設けていません(連続実行を防ぐため、1分あたりの上限のみあります)。
他社のサイトも診断できますか?
公開されているページであれば診断できます。競合サイトと自社サイトを同じ条件で比べると、どの軸で差がついているかが見えます。
何点を目指せばいいですか?
満点を目指す必要はありません。まず65点以上(参考レベルB)を目安にし、そのうえで凹んでいる軸を1つずつ埋めてください。点数を上げること自体より、「優先して直したいこと」に挙がった項目が実際に改善されているかが重要です。
診断すればAI検索に引用されるようになりますか?
診断はあくまで現状の可視化です。引用されるかどうかは、コンテンツの内容や外部からの評価を含めた総合的な結果で決まります。このツールは、その前提となる土台に抜けがないかを確認するためのものです。
トップページと記事ページ、どちらを診断すべきですか?
両方をおすすめします。トップページはConsistencyやTrust(事業者情報の整備)が、記事ページはSemantic RelevanceやAuthority(構成と著者情報)が主に反映されるため、見える課題が変わります。
入力したURLや回答は保存されますか?
回答はブラウザ内で処理され、サーバーへ送信されません。URLについては、短時間に同じページへ繰り返しアクセスしないよう5分間だけ結果を一時保持しますが、それ以降は破棄されます。
スマートフォンでも使えますか?
使えます。設問の選択もそのまま操作できます。結果のスコアバーは縦に並ぶため、画面幅が狭くても読み取れます。
まとめ|まず現在地を知ることから
AI検索の対策は、新しい技術を追加することよりも、情報が整っているかどうかで差がつきます。構造化データ、著者情報、表記の統一、更新の運用。どれも派手ではありませんが、費用をかけずに着手できる項目ばかりです。
何から手をつければいいか分からない場合は、まずAI検索対応度チェッカーで現在地を確認してください。凹んでいる軸が分かれば、次にやるべきことは自然に決まります。
診断結果をどう改善すればいいか判断がつかない場合や、構造化データの実装・Googleビジネスプロフィールの整備までまとめて依頼したい場合は、お気軽にご相談ください。制作から運用まで一貫して対応しています。