【Illustrator】スムーズツールの使い方|ガタついたパスを滑らかに整える

Illustratorのスムーズツールとは、パスの上をなぞるだけでガタついた線を滑らかに整えられるツールです。余分なアンカーポイントを自動で減らしながら形をなめらかに補正するため、手描き風の線やトレースした線の仕上げに役立ちます。本記事では、スムーズツールの使い方3ステップ、思い通りにならないときの精度設定、「パスの単純化」との使い分け、きれいに仕上げるコツまで解説します。

スムーズツールとは?

silver MacBook Air on table near iMac
Photo by UX Store on Unsplash

スムーズツールは、なぞった部分のパスだけをピンポイントで滑らかにできる補正ツールです。ペンツールで描いた線にも、鉛筆ツールで描いた線にも使えます。ツールバーの鉛筆ツールを長押しすると、隠れているスムーズツールを選択できます(Illustratorのバージョンによっては、シェイパーツールのグループにまとまっています)。手描きでガタついた輪郭や、画像トレース後のギザギザしたパスを整えたいときに活躍します。

スムーズツールの使い方3ステップ

操作はとてもシンプルで、「選択 → ツール選択 → なぞる」の3ステップで完了します。

  1. 選択ツールで、滑らかにしたいオブジェクト(パス)を選択する
  2. ツールバーの鉛筆ツールを長押しし、スムーズツールを選ぶ
  3. 滑らかにしたいパスの上を、なぞるようにドラッグする

ドラッグするたびにアンカーポイントが整理され、線が少しずつなめらかになります。一度で決めようとせず、数回に分けてなぞるのがきれいに仕上げるコツです。

滑らかにならないときは「精度」を調整する

思ったように変化しない場合は、精度の設定を見直します。スムーズツールのアイコンをダブルクリックすると「スムーズツールオプション」が開き、精度のスライダーを調整できます。

  • 精密寄りに設定:元の形状を保ったまま、少しずつ控えめに補正される
  • 滑らか寄りに設定:アンカーポイントが大きく減り、思い切ってなめらかになる

細かいディテールを残したいときは精密寄り、ざっくり大きく整えたいときは滑らか寄りに設定してから、あらためてパスの上をなぞってみてください。

「パスの単純化」との使い分け

silver imac and apple keyboard
Photo by Emily Bernal on Unsplash

結論から言うと、部分的に整えたいならスムーズツール、パス全体を一括で軽くしたいなら「パスの単純化」を使います。パスの単純化は、メニューの「オブジェクト」→「パス」→「単純化」から実行でき、選択したパス全体のアンカーポイントをまとめて削減できます。

  • スムーズツール:なぞった箇所だけを狙って補正したいとき
  • パスの単純化:オブジェクト全体のアンカーポイントを一気に減らして軽くしたいとき

画像トレース後のようにアンカーポイントが極端に多い場合は、まず「パスの単純化」で全体を整理し、そのうえで気になる部分だけスムーズツールで仕上げると効率的です。

きれいに仕上げる3つのコツ

  • 少しずつなぞる:一度に長い距離をドラッグすると形が崩れやすいため、短く区切って繰り返す
  • 拡大して作業する:ズームインすると、どのアンカーポイントが整理されたか確認しながら進められる
  • 元データを残す:補正前にオブジェクトを複製しておくと、やり直したくなったときに戻せる

使うときの注意点

スムーズツールは便利な反面、かけすぎると意図しない形になることがあります。次の点に注意して使いましょう。

  • 何度もなぞるとアンカーポイントが減りすぎ、元の形から離れてしまう
  • 角を意図的に残したいデザインでは、角まで丸くなってしまうことがある
  • パスが選択されていないと効果が反映されない
  • 細かいディテールは失われるため、ロゴなど精密な形状では慎重に使う

よくある質問(FAQ)

Q. スムーズツールはどこにありますか?
A. ツールバーの鉛筆ツールを長押しすると表示されます。Illustratorのバージョンによっては、シェイパーツールのグループにまとめられています。

Q. ドラッグしても線が変化しないのはなぜですか?
A. 対象のパスが選択されていない可能性があります。まず選択ツールでパスを選び、そのうえでパスの上をなぞってください。それでも変化が小さい場合は、精度設定を滑らか寄りに調整します。

Q. 「パスの単純化」とどう違いますか?
A. スムーズツールはなぞった部分だけを部分的に補正するのに対し、パスの単純化は選択したパス全体のアンカーポイントを一括で削減します。

Q. かけすぎた場合、元に戻せますか?
A. Ctrl(Command)+ Z の取り消しで戻せます。作業前にオブジェクトを複製しておくと、より安心して調整できます。

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