Canvaに画像を入れる操作自体は数秒で終わります。つまずくのはたいてい別のところで、アップロードが通らない、入れた写真が粗い、前に上げた画像が見つからない、といった場面です。この記事では挿入の手順をPCとスマホに分けて示したうえで、実際に止まりやすい箇所を公式の仕様に沿って整理します。

画像の入れ方は3通りあります
どこから持ってくるかで手順が変わります。まず全体像を押さえてください。
| 入れたいもの | 使うタブ | 費用 |
|---|---|---|
| 自分の写真やロゴ | アップロード | 無料 |
| Canvaの素材 | 素材 | 無料と有料が混在 |
| Googleドライブなどの画像 | アプリ | 無料 |
「写真」タブはもうありません
以前は左メニューに写真の専用タブがありました。現在は素材タブに統合されています。解説記事で写真タブを開くよう書かれていたら、その記事は古い画面を前提にしています。
素材タブの検索欄にキーワードを入れて確定すると、写真もイラストも図形もまとめて出てきます。
パソコンで自分の画像を挿入する
ブラウザ版でもデスクトップアプリでも操作は同じです。
- 左のサイドパネルでアップロードを選ぶ
- ファイルをアップロードをクリックして画像を選ぶ
- 読み込みが終わったらサムネイルをクリックする
サムネイルをクリックすると、デザインの中央に配置されます。位置を決めてから入れたい場合は、サムネイルを目的の場所へドラッグしてください。
フォルダーごと上げられます
パソコンからはフォルダー単位のアップロードにも対応しています。撮影データをまとめて入れたいときに使えます。
ただしフォルダーへ直接アップロードできる形式は限られていて、JPG、PNG、SVG、GIFだけです。フォルダーに入れられるアイテム数にも上限があり、無料プランは200件、有料プランは1,000件です。
スマホで画像を挿入する
iPhoneでもAndroidでも手順は同じです。
- 編集画面の下部でアップロードをタップ
- メディアのアップロードをタップ
- カメラロールから画像を選ぶ
- アップロード後、サムネイルをタップして挿入
スマホではフォルダーごとのアップロードはできません。ファイル単位で選びます。
アップロード経由で入れるほうが確実です
覚えておくと得をする仕様があります。動画の背景リムーバをスマホで使う場合、アップロードタブから上げた動画でないと処理できません。カメラロールから直接追加したものは対象外だと公式に明記されています。
つまりCanvaの内部では、アップロード経由と直接追加を別のものとして扱っている場面があります。あとで加工する予定があるなら、アップロードタブから入れておくほうが安全です。

iPhoneのHEICはそのまま使えます
ここは誤解が多い部分です。iPhoneで撮った写真の形式であるHEICとHEIFは、Canvaが正式に対応しています。JPEGへ変換する必要はありません。
変換アプリを勧めている解説を見かけますが、少なくともCanvaに入れるためだけなら不要です。そのまま上げてください。
対応している形式と上限
| 形式 | 上限 |
|---|---|
| JPEG、PNG、HEIC、HEIF、WebP | 1ファイル50MB未満、縦横の合計2億5,000万ピクセル以下 |
| SVG | 3MB未満、幅150〜200ピクセル |
| GIF、MP4、MOVなどの動画 | 1GBまで |
WebPは静止画だけで、アニメーションWebPは通りません。GIFは画像ではなく動画の扱いになります。
SVGには条件があります
ロゴをSVGで入れたい場合、いくつか満たすべき条件があります。SVG 1.1のプロファイルで保存すること、線やパスや文字をすべてアウトライン化しておくこと、CSSのプロパティをプレゼンテーション属性に変換しておくことです。
Illustratorから書き出したSVGが通らないときは、たいてい文字のアウトライン化が抜けています。
PSDとTIFFは通りません
TIFFは非対応です。PSDは通常のアップロードではなく、ドキュメントの読み込みという別の機能で扱います。最大300MB、画像レイヤーは300枚までです。
アップロードできないときの確認順
公式が挙げている原因は8つあります。上から順に見ていくと早く解決します。
- 対応形式か、容量の上限を超えていないか
- アカウントのストレージが埋まっていないか
- フォルダーへ直接上げようとしていないか
- Canva側で障害が起きていないか
- ファイル名に特殊文字が入っていないか
- ファイルが壊れていないか
- ブラウザが古くないか、キャッシュが溜まっていないか
- 通信が不安定でないか
意外と多いのが、一度に大量のファイルをまとめて上げようとして失敗するケースです。数回に分けると通ることがあります。
ストレージの容量はプランで違います
| プラン | 容量 |
|---|---|
| 無料 | 5GB |
| Canvaプロ | 100GB |
| Canvaビジネス | 1チーム500GB |
| Canvaチームス | 1TB |
注意したいのは、古い解説記事の多くがCanvaプロを1TBと書いている点です。現在の公式表記は100GBです。数字を引用するときは公式の料金ページを見てください。
なお残り容量を確認する機能は用意されていません。無料アカウントは8割に達したときに通知が出ます。
素材の無料と有料を見分ける
Canvaの素材には有料のものが混ざっています。気づかずに使うと、書き出したときに網掛けの透かしが乗ります。
王冠のアイコンが目印
有料素材はサムネイルの右下に王冠のアイコンが付きます。無料のものだけ使いたい場合は、素材タブの絞り込みで無料の写真を選んでください。
透かしを消す方法は3つ
単品でライセンスを買う、有料プランに切り替える、その素材を削除する、のいずれかです。
単品ライセンスには落とし穴があります。有効なのは購入したデザインの中だけで、別のデザインで同じ素材を使うには買い直しになります。同じ写真を複数の制作物で使う予定があるなら、最初から有料プランのほうが安く済みます。
別のアカウントやチームに切り替えると、購入済みでも透かしが戻ることがあります。印刷を注文したときの校正PDFには透かしが出ますが、支払い後の実物には出ません。

入れた画像を調整する
配置したあとの操作をまとめます。日本語版と英語版で名称が違うものがあるので、公式の日本語表記に合わせています。
トリミングは「切り抜き」
日本語のUIではトリミングという言葉を使っていません。画像を選んでツールバーの切り抜きを押すか、ダブルクリックすると切り抜きモードに入ります。
切り抜きは見えなくしているだけで、元の画像は削除されません。あとから何度でも調整し直せます。
スマート切り抜きを使うと、残すべき部分をAIが判断します。ただし透明部分を含む画像やスクリーンショット、図版には向きません。写真向けの機能です。
重ね順は「位置」の中にあります
素材を選んでツールバーの位置を押すと、レイヤーのタブが出てきます。そのページの要素が一覧で並ぶので、ドラッグして並べ替えます。
右クリックのメニューからも前面や背面へ動かせます。要素が多いデザインでは、レイヤー一覧を開いたほうが確実です。
背景にするなら右クリック
画像を右クリックして画像を背景として設定を選ぶと、ページ全体に敷けます。差し替えるときも同じ場所から操作します。
画像を差し替える
ここには知っておくべき制約があります。
フレームやグリッドに入っている画像なら、新しい画像を上にドラッグするだけで置き換わります。右クリックの置き換えるからも操作できます。
一方、フレームに入れずに直接置いた画像には、この置き換えの操作が用意されていません。削除して入れ直すことになります。
あとで差し替える可能性がある写真は、最初からフレームに入れておくと手間が減ります。テンプレートを作って社内で使い回す場合は、この設計がそのまま運用のしやすさに直結します。
ロゴのように複数のデザインで同じ画像を使っている場合は、デザイン間で置き換えという機能でまとめて更新できます。パソコンからのみ使えます。
画像が粗くなる原因
仕上がりがぼやける相談は多いのですが、原因はだいたい決まっています。
デザインの寸法が小さい
公式は500×500ピクセルを下回らないよう案内しています。小さいサイズで作ったものを拡大して使うと粗くなります。
すでに作ってしまった場合は、サイズを2倍にしてから書き出すと改善します。
書き出し形式が合っていない
JPGは軽い代わりに画質が最も低くなります。文字やアイコンが入るものはPNGを選んでください。300dpiで保存できるのは印刷用のPDFだけです。
SNS側で圧縮される
これは手元では防げません。Facebook、Instagram、Xは投稿された画像を圧縮し、解像度を1080pに制限します。公式が明記している仕様です。
SNS用の画像で細い文字が読みにくくなるのは、この圧縮が効いているためです。文字は大きめに、線は太めにしておくと崩れにくくなります。
上げた画像が見つからないとき
アップロードしたファイルは、ホーム画面のプロジェクトの中にあるアップロードフォルダーに入ります。以前の名称と変わっているので、古い記事の案内では見つかりません。
一覧の上にあるタイプの切り替えで、画像と動画を絞り込めます。ファイル名でも検索できます。
もうひとつ、チームで使うときに引っかかる仕様があります。自分がアップロードしたファイルは本人しか見られません。同僚に見えないという相談の大半がこれです。共有するにはフォルダーを作って共有設定をしてください。
誤って削除した場合はゴミ箱から戻せます。
外部サービスから取り込む
GoogleドライブやDropbox、OneDrive、Box、Instagram、Facebookなどから直接読み込めます。
編集画面の左メニューからアプリを選び、使いたいサービスを開いて接続します。ログインするとフォルダーが並ぶので、そこから画像を選びます。
GoogleドライブとDropboxとOneDriveは、フォルダーごとCanvaへ取り込むこともできます。撮影データを共有ドライブで受け取っている場合に便利です。
よくある質問(FAQ)
1つのデザインに何枚まで入れられますか?
合計1,400枚までです。通常の制作で上限に当たることはまずありませんが、写真集のような使い方をすると届くことがあります。
背景を消す機能は無料で使えますか?
背景リムーバは有料プラン限定です。無料プランでは使えません。写真は9MB未満という条件があり、1,000万ピクセルを超える画像は処理後に縮小されます。ベクター画像には使えません。
画像が勝手に切り取られます
フレームやグリッドに入れると、枠の形に合わせて自動で切り抜かれる仕様です。ダブルクリックすると中の写真を動かせるので、位置とサイズを調整してから完了を押してください。
アップロードした画像に著作権はどうなりますか?
自分でアップロードした画像の権利関係は自分の責任になります。ネットで拾った画像をそのまま使うと問題になるので、業務で使うなら撮影データか、権利のはっきりした素材を使ってください。
まとめ|つまずく箇所は決まっている
画像の挿入そのものは、アップロードタブから選んでクリックするだけです。手が止まるのは決まった場所なので、先に知っておけば時間を取られません。
iPhoneのHEICは変換せずそのまま使えます。アップロードが通らないときは、形式と容量、ストレージの残り、ブラウザのキャッシュの順で見ます。あとで差し替える写真は、最初からフレームに入れておくと楽になります。
数字の情報は古い記事が残っているので注意してください。Canvaプロのストレージを1TBと書いた解説をよく見かけますが、現在は100GBです。
弊社ではホームページの制作だけでなく、社内でCanvaを使えるようにするためのテンプレート設計や研修もお請けしています。差し替えやすい形で組んでおくと、公開後の更新が自社で回せるようになります。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。