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独自ドメインの取得サービスを選ぶときは、初年度の取得費ではなく「2年目以降の更新費」と「サーバーとの組み合わせ」で比べるのが結論です。取得費は数百円〜無料のキャンペーンが多い一方、更新費は毎年かかり続け、会社のホームページなら10年以上払い続けることになります。この記事では主要な国内サービスを比べ、制作会社の立場から選び方と取得手順、よくあるトラブルをまとめます。
独自ドメイン取得サービスを比べる前に知っておきたい3つのこと

比較の前に、料金の見方、Whois情報、DNS設定の3点を押さえておくと、料金表で何を比べるべきかがはっきりします。
取得費と更新費はまったく別の金額
ドメインの料金は「新規取得(1年目)」と「更新(2年目以降)」で金額が違います。たとえば .com は、1年目は数百円や0円でも、更新は1,700〜2,600円前後になるのが一般的です。.co.jp はさらに差が大きく、キャンペーン中の取得費が1,000円前後でも、更新は4,000〜5,700円台になります。比べるべきは更新費と、5年・10年の合計額です。
Whois情報公開代行で個人情報の公開を避ける
ドメインには「Whois」という登録者情報の公開の仕組みがあり、何もしないと登録者の氏名や住所、電話番号が誰でも調べられる状態になります。これを取得サービスの情報に置き換えて公開してもらうのが「Whois情報公開代行(代理公開)」です。多くのサービスで用意されていますが、無料か、取得と同時に申し込んだときだけ無料か、対象外のドメインがあるかは各社で条件が違います。なお .co.jp などの属性型JPドメインは、会社として登録する前提のため、組織名が公開される仕組みになっています。
DNS設定はどこで管理するかを決めておく
ドメインを取っただけではサイトは表示されません。どのサーバーにつなぐかを決める「DNS」の設定が必要です。方法は大きく2つで、ネームサーバーをレンタルサーバー側に向ける方法と、ドメイン会社のDNSでAレコードやMXレコードを個別に書く方法があります。前者は設定が簡単で、後者はメールを別サービス(Google Workspaceなど)で使うときに向いています。
独自ドメイン取得サービスの料金比較表
主要なサービスの .com と .co.jp の料金を、取得費と更新費に分けて並べました。金額は2026年10月21日時点で各社の公式サイトに載っていた1年あたりの税込額で、キャンペーン価格を含みます。料金は頻繁に変わるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
| サービス | .com 取得 | .com 更新 | .co.jp 取得 | .co.jp 更新 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| XServerドメイン | 0円〜(初回1つ)/通常1,721円 | 1,721円 | 990円(10/30まで) | 4,136円 | エックスサーバー契約で永久無料特典 |
| VALUE-DOMAIN | 790円(GMO経由) | 1,986円 | 2,000円 | 5,177円 | DNS設定の自由度が高い。コアサーバーと連携 |
| シンドメイン | 1,180円 | 2,061円 | 2,786円(10/30まで) | 5,720円 | シンプルな料金体系 |
| ゴンベエドメイン | 2,530円 | 2,530円 | 3,432円(10/30まで) | 5,720円 | 取得と更新の差が小さい |
| スタードメイン | 980円 | 2,047円 | 2,856円(10/30まで) | 4,160円 | ドメイン特典のサーバーあり |
| お名前.com | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 | 国内最大級。オプションが多い |
1年目と更新費の安さは一致しません。.co.jp は更新費に1,500円ほどの開きがあり、10年で1万5,000円前後の差になります。
主要サービスの特徴

料金以外の違いは、サーバーとの組み合わせやすさに出ます。どんな人に合うかを中心に整理します。
XServerドメイン|エックスサーバーを使うなら第一候補
レンタルサーバーのエックスサーバーと同じ会社のドメインサービスです。エックスサーバーを契約している間、対象のドメインが2つまで永久無料になる特典があり、スタンダードプランは12か月契約で1つ、24か月以上で2つ、プレミアム・ビジネスプランは契約期間にかかわらず2つです。.co.jp はビジネスプランのみ特典の対象です。.com の更新費も今回比べた中では安い部類で、サーバーとドメインをまとめて管理したい中小企業に向いています。
VALUE-DOMAIN|DNSを細かく触りたい人向け
GMOデジロックが運営する老舗のドメインサービスです。.com でも登録先(レジストラ)ごとに料金が分かれていて、選び方で更新費が変わります。DNSのレコードをテキストで一括編集できるなど、自由度の高さが特徴です。同じ会社のコアサーバーと組み合わせる .co.jp のキャンペーンも案内されています。
シンドメイン|料金表が分かりやすい
エックスサーバー社が運営するもう一つのドメインサービスで、同社のシンレンタルサーバーとあわせて使われることが多いサービスです。料金表がシンプルで、取得費と更新費を一目で確認できます。.co.jp の更新費は今回比べた中では高めなので、法人で長く使う場合は合計額で比べてから決めるのがおすすめです。
ゴンベエドメイン|取得と更新の差が小さい
インターリンクが運営するサービスです。1年目の割引は控えめですが、その分 .com などは取得費と更新費が同じ水準で、2年目に急に高くなる感覚がありません。複数年契約の料金も公開されていて、予算を組みやすい料金体系です。
スタードメイン|ドメインとサーバーをまとめて小さく始めたい人向け
ネットオウル(エックスサーバーグループ)が運営するサービスです。.com の取得費が安く、ドメイン取得者向けの特典サーバーも案内されています。小さめのサイトを低予算で始めたい個人事業主に向いています。
このほか、国内で利用者の多いお名前.comも候補になります。オプションの種類が多く、Whois情報公開代行はドメイン登録と同時の申し込みなら無料、あとから付ける場合は年額料金がかかるとされています。同じく有名なムームードメインについては、ムームードメインの評判と料金を解説した記事で詳しくまとめています。
制作会社が見ている独自ドメインの選び方
選び方の基本は「サーバーとまとめるか」「何年使うか」「誰の名義で管理するか」の3つです。制作の現場でお客様にご提案するときも、この順番で考えています。
サーバーと同じ会社にまとめると管理が楽
同じ会社で契約すると支払いと更新の管理が1か所で済み、DNS設定もほぼ自動で終わります。無料特典で更新費がかからないこともあります。ただし特典は「サーバーを契約している間」の条件付きが多く、サーバーを乗り換えると更新費が発生するようになる点は覚えておきましょう。
更新費は5年・10年の合計で比べる
会社のドメインは、名刺や看板、メールアドレスにも使うため、一度決めたら変えにくいものです。初年度が0円でも、更新費が年1,000円高ければ10年で1万円の差になります。比較表を見るときは「取得費+更新費×(年数−1)」で合計を出してみると、どこが本当に安いかが分かります。
名義とログイン情報は必ず自社で持つ
サイト制作の観点でいちばん大事なのがこの点です。ドメインの登録者名義と、管理画面のログイン情報は、会社自身が持つようにしてください。制作会社に取得を任せる場合でも、名義を会社にしてもらい、IDとパスワードを受け取っておくと、将来ほかの会社に乗り換えるときに手続きがスムーズです。
法人が .co.jp を取るときに知っておきたいこと
.co.jp は、日本で登記している会社が1社につき1つだけ登録できるドメインです。登記した会社であることが前提のため、「きちんとした会社のサイトだ」と受け取ってもらいやすいのが利点です。個人事業主や、まだ登記していない段階では取得できません。
注意したいのは費用と手続きです。更新費は .com の2倍以上になることが多く、今回の比較でも年4,000〜5,700円台でした。また、社名や所在地が変わったときは登録情報の変更が必要で、サービスによっては管理画面から変更できず、サポートへの依頼や手数料がかかります。エックスサーバーのマニュアルでも、属性型JPドメインはアカウントから変更できず、変更箇所によって1ドメインにつき2,200円(税込)の手数料がかかる場合があると案内されています。
| 種類 | 取得できる人 | 数の制限 | 更新費の目安 |
|---|---|---|---|
| .co.jp | 日本で登記している会社 | 1社1つ | 年4,000〜5,700円台 |
| .jp | 日本に住所がある個人・法人 | 制限なし | 年3,000円台 |
| .com | 誰でも | 制限なし | 年1,700〜2,600円台 |
独自ドメインの取得手順

取得の流れはどのサービスでもほぼ同じです。ここでは、サーバーを先に決めている前提で、申し込みから表示確認までを6つのステップに分けて説明します。
ステップ1|ドメイン名を決めて空きを検索する
社名や屋号を英字にした候補をいくつか用意し、検索窓で空きを調べます。電話で伝えやすく、聞き間違えにくいつづりを選ぶのがコツです。
ステップ2|取得費と更新費を確認して申し込む
申し込み画面で1年目の金額と2年目以降の更新費を両方確認します。サーバーの無料特典を使う場合は、サーバーの管理画面から申し込む必要があることが多いので、手順を先に確認してください。
ステップ3|登録者情報とWhois情報公開代行を設定する
登録者には、会社のドメインなら会社名と会社の連絡先を入れます。担当者個人や制作会社の名前にしないことが大切です。個人で取得する場合は、Whois情報公開代行を申し込みと同時に設定しておきましょう。あとから付けると有料になるサービスもあります。
ステップ4|支払い方法と自動更新を設定する
会社のクレジットカードで自動更新をオンにしておくと失効を防げます。更新のお知らせメールが届くアドレスは、担当者個人ではなく、info@ のように会社で共有しているアドレスにしておくと、担当者が変わっても通知を見落としにくくなります。
ステップ5|ネームサーバーまたはDNSレコードを設定する
ドメインの管理画面で、ネームサーバーをレンタルサーバーが指定するものに変更します。サーバーと同じ会社なら、最初から設定済みのこともあります。メールを別のサービスで使う場合は、ドメイン会社のDNSでMXレコードなどを設定します。設定が反映されるまで、数時間から長いと1日程度かかります。
ステップ6|サーバーにドメインを追加して表示を確認する
レンタルサーバーの管理画面でドメインを追加し、無料SSLを設定します。「https://」付きのURLで表示されれば完了です。
独自ドメインでよくあるトラブルと対処

制作会社にご相談いただくドメインのトラブルは、ほとんどが「管理の担当者がはっきりしていない」ことから起きます。代表的な3つと、その対処を紹介します。
更新を忘れてドメインが失効した
クレジットカードの有効期限切れや、更新のお知らせが退職者のメールに届いていたことで、気づかないうちに期限が過ぎるケースです。失効するとサイトもメールも止まります。期限後もしばらくは復旧できる期間がありますが、通常より高い復旧費がかかることがあり、時間がたつと第三者に取得されるおそれもあります。気づいたらすぐに取得したサービスへ連絡してください。予防としては、自動更新と会社共有アドレスでの通知の受け取りが基本です。
ドメインの名義が制作会社のままになっている
以前の制作会社がドメインを代理で取り、名義もアカウントも制作会社のままになっている例は少なくありません。これでは制作会社を乗り換えるとき、自社のドメインなのに自由に動かせません。まずは、Whois検索やこれまでの請求書で、どのサービスに、誰の名義で登録されているかを確かめます。そのうえで、前の制作会社に名義変更(登録者の変更)か、自社アカウントへの移管をお願いするのが一般的な流れです。
DNSを切り替えたらメールが届かなくなった
ネームサーバーを変えたとき、新しい側にMXレコードを入れ忘れるとメールが届かなくなります。切り替えの前に、今のDNSのレコードを控えておき、新しい側にも同じ内容を入れてから切り替えるのが安全です。
| トラブル | 主な原因 | 予防策 |
|---|---|---|
| 更新忘れで失効 | カード期限切れ、通知先が個人アドレス | 自動更新+会社共有アドレスで通知を受ける |
| 名義が制作会社のまま | 取得を丸ごと任せた | 登録者を自社にし、ログイン情報を受け取る |
| 切り替えでメール停止 | MXレコードの入れ忘れ | 切り替え前に今のレコードを控える |
よくある質問
Q. 独自ドメインとサーバーは別の会社で契約しても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。DNSの設定でサーバーにつなげば問題なく使えます。更新時期と支払い方法をそれぞれ把握しておきましょう。
Q. 1年目が0円のドメインは、2年目から高くなりますか?
A. 多くの場合、2年目からは通常の更新費がかかります。サーバー契約の特典で無料になっている場合は、サーバーを契約している間だけ無料が続く条件が一般的です。
Q. 個人事業主でも .co.jp は取れますか?
A. 取れません。.co.jp は日本で登記している会社向けのドメインです。個人事業主なら .com や .jp が候補になります。
Q. 取得したドメインをほかのサービスに移せますか?
A. 移せます。「移管」という手続きで、移管先のサービスに申し込み、今のサービスで発行する認証コード(AuthCode)を入力するのが一般的です。取得直後や期限が近い時期は移管できない場合があるので、各サービスの案内を確認してください。
Q. Whois情報公開代行は必ず使うべきですか?
A. 個人で取得する場合は使うのがおすすめです。自宅の住所や電話番号が公開されるのを避けられます。会社で取得する場合は、会社の情報が公開されても困らないかで判断して構いません。
まとめ|更新費と名義の管理まで考えて選ぶ
独自ドメインの取得サービスは、1年目の安さよりも更新費の合計と、サーバーとの組み合わせで選ぶのがおすすめです。どのサービスを選んでも、名義とログイン情報は自社で持ち、自動更新と通知先を整えておくことが、長く安心して使ういちばんの近道です。
サーバーとドメインをまとめて管理したい方は、まずXServerドメインの公式サイトで、取りたいドメインが空いているか検索してみてください。
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