ホームページ作成サービス比較|小規模事業者が自作と制作会社を選ぶ基準

ホームページ作成サービス比較|小規模事業者が自作と制作会社を選ぶ基準

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ホームページ作成サービスとは、専門知識がなくても画面上の操作でホームページを作り、公開・更新まで行えるサービスのことです。小規模事業者にとっては「名刺代わりに数ページあればいい」なら自作のサービスで十分なことが多く、「問い合わせや採用を増やしたい」「将来ページを増やしたい」なら制作会社に頼むほうが結果的に手間と費用を抑えられる、というのが結論です。この記事では、Web制作会社の立場から主要サービスを費用・独自ドメイン・SEO・更新のしやすさ・将来の移行の5つの軸で比べ、自作で十分なケースと依頼したほうがよいケースの分かれ目を正直にお伝えします。

目次

ホームページ作成サービスは大きく3つのタイプに分かれる

ノートパソコンでホームページ作成画面を操作する小さな店舗のオーナー
Photo by Omar Lopez on Unsplash

同じ「ホームページ作成サービス」でも、自分で作るものと作ってもらうものが混在しているため、先にタイプを分けておくと迷いにくくなります。

自分で作るタイプ(ホームページビルダー型)

ジンドゥー(Jimdo)、グーペ、Wix、STUDIOのように、テンプレートを選んで文章や写真を差し替えていくタイプです。月額料金が比較的安く、思い立ったその日から作り始められます。そのぶん、構成を考える・文章を書く・写真を用意するといった作業はすべて自分で行います。

作ってもらうタイプ(制作代行つき月額型)

とりあえずHPやホームページドットコムのように、運営会社側がホームページを作り、公開後は月額で維持管理するタイプです。ビルダー型より費用は上がりますが、ドメインやサーバーの手続きを任せられるので、パソコン作業が苦手な方や時間が取れない方に向いています。

WordPressや制作会社への個別依頼

WordPressは自由度が高い一方、サーバーやドメインの契約、テーマ・プラグインの更新といった管理も自分で行う必要があります。制作会社に依頼すると、初期費用はかかりますが、事業に合わせた構成や集客の導線、将来の拡張まで含めて設計できます。

主要サービスの比較表(費用・ドメイン・更新・移行)

料金や仕様を公式サイトで確認できたサービスを中心に、5つの軸で並べました。料金は2026年10月時点で各公式サイトに掲載されている税込の金額です。改定されることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

サービスタイプ主な費用独自ドメイン更新
ジンドゥー(Jimdo)自作(AIビルダー)無料プランあり/有料のSTARTは1年契約15,480円、GROWは1年契約24,840円有料プランで利用可自分で
グーペ自作(店舗向け)初期費用3,630円/ライト月額1,331円〜、スタンダード月額3,993円〜(12か月契約時)スタンダードは取得無料、ライトは有料自分で
Wix自作(デザイン自由度高め)無料プランあり/有料プランは公式で確認有料プランで接続自分で
STUDIO自作(デザイン重視)無料プランあり/有料プランは公式で確認有料プランで接続自分で
とりあえずHP作ってもらう初期12,800円(1ページ)または24,800円(最大4ページ)+月額2,500円月額に含まれる(取得・管理を代行)軽微な修正は月額内で依頼
ホームページドットコム作ってもらう初期費用0円から/正式な金額は打ち合わせ後の見積もり独自ドメインで公開自分で更新も可能

ジンドゥーの有料プランは2026年6月に価格が改定されており、上記は初回契約時の価格です。公式のお知らせによると、次回更新からはドメイン利用枠(1年契約で2,110円)を含めた価格になります。グーペは15日間の無料おためしがあり、1・3・6か月契約だと月額が上がります(スタンダードは4,658円、ライトは1,996円)。

比較の軸1|独自ドメインとSEOの違い

パソコン画面に表示された検索結果とウェブサイトのアドレスバー
Photo by Firmbee.com on Unsplash

事業で使うなら、独自ドメイン(自社名.comや自社名.jpなど)は最初から取っておくのが基本です。無料プランのアドレスのまま運用すると、後からドメインを変えたときに検索評価や名刺・チラシの記載をやり直すことになるためです。

ドメインの名義が誰になっているかを確認する

グーペやとりあえずHPのように、ドメインの取得や更新を運営会社が代行してくれるサービスは手間がかかりません。ただ、解約して別のサービスへ移るとき、そのドメインを持ち出せるかどうかは事前に確認しておきたいポイントです。制作の現場でも、リニューアルの際に「ドメインを誰が管理しているか分からない」という相談はよくあります。契約前に移管の可否を問い合わせておくと安心です。

SEOはサービスの差より「中身」の差が大きい

主要なホームページ作成サービスは、ページタイトルや説明文の設定、スマホ表示への対応など、基本的なSEOの設定ができるようになっています。小規模事業者の場合、検索結果に出るかどうかを分けるのはサービスの種類よりも、地域名とサービス名を含んだページや、料金の目安・よくある質問など検索する人が知りたい情報が載っているかどうかです。

比較の軸2|更新のしやすさと将来の移行

公開後に誰がどのくらい更新するかで、合うサービスが変わります。数年後に別のサービスへ移るとき、何を持ち出せるかも見ておきましょう。

お知らせやメニューを頻繁に変えるなら自作型

営業時間の変更、季節のメニュー、臨時休業のお知らせなど、細かな更新が多い店舗では、自分ですぐ直せることが何より大事です。グーペは飲食店や美容室などのお店向けに作られていて、メニューやクーポン、予約受付(スタンダードプラン)といった機能があらかじめ用意されています。

ほとんど更新しないなら代行型

会社案内として情報が載っていればよく、更新は年に数回という場合は、作ってもらうタイプが合っています。とりあえずHPは文字の変更や写真の差し替えといった軽微な修正が月額料金に含まれていて、文章や写真を用意しなくても制作を進められるとしています。

移行のしやすさは「持ち出せるもの」で考える

ビルダー型のサービスは、作ったデザインをそのまま他のサービスへ持っていくことは基本的にできません。移行するときに持ち出せるのは、文章・写真・ドメインくらいだと考えておくのが現実的です。なお、とりあえずHPは別サーバーへの移行作業を5,000円(税込)で受け付けていると公式サイトに記載しています。将来の移行を考えるなら、原稿と写真は手元のフォルダにも保存しておく習慣をつけておくと、どのサービスを選んでも困りません。

サービス別の特徴と向いている人

カフェのカウンターでタブレットを見ながら打ち合わせする店主
Photo by Brooke Cagle on Unsplash

公式サイトで確認できる情報をもとに、それぞれが合う方を整理します。

ジンドゥー(Jimdo)|質問に答えてまず形にしたい人

ジンドゥーのAIビルダーは、いくつかの質問に答えるとページのたたき台ができる仕組みです。無料プランで始めて、必要になった時点で有料プランへアップグレードできます。有料プランの支払いは契約期間分の一括払いで、1か月・1年・2年から選びます。とにかく早く形にしたい個人事業主や、副業でサービスを始める方に向いています。

グーペ|飲食店・美容室など店舗の方

グーペはGMOペパボが運営する、お店のホームページに特化したサービスです。ページはプランに関係なく無制限に作れ、SSLも無料で使えます。サポートはスタンダードが電話・メール、ライトがメールです。店舗運営に必要な機能が最初からそろっているので、何を載せればいいか迷いにくいのが利点です。15日間の無料おためしで操作を確かめてから判断できます。

Wix・STUDIO|見た目にこだわりたい人

Wixはテンプレートの数が多く、要素を自由に配置できるのが特徴です。STUDIOはデザインの自由度が高く、デザイナーが使うことも多いサービスです。自由度が高いぶん、スマホでの見え方も含めてレイアウトを整える手間がかかるため、デザイン作業が苦にならない方に向いています。

とりあえずHP・ホームページドットコム|作業を任せたい人

とりあえずHPは最短2週間で公開でき、解約料はかからず、申し出の翌月から請求が止まると公式サイトに書かれています。ホームページドットコムは初期費用0円から始められ、支払いは分割か一括を選べます。テンプレートを元にしたベーシックプランと、独自デザインのブランディングプランがあり、正式な金額は打ち合わせ後の見積もりです。どちらも、ホームページを持つこと自体が目的で、自分で作る時間はとれないという方に合っています。

自作で十分なケースと制作会社に頼むべきケース

制作会社の立場から正直にお伝えすると、小規模事業者の多くは、最初は自作のサービスで十分です。判断の目安を表にまとめました。

こんな状況ならおすすめ理由
名刺代わりに数ページあればいい自作型費用を抑えられ、内容も自分で管理できる
お店のメニューやお知らせをよく変える自作型(店舗向け)すぐ直せることが集客に直結する
作る時間がなく、更新もほとんどしない代行つき月額型手続きや制作を任せられる
問い合わせ・採用を増やしたい制作会社導線や原稿の設計まで必要になる
ページ数が20を超える、今後増やす予定制作会社(WordPressなど)構成と管理のしやすさを最初に設計できる
補助金の申請や取引先の審査で見られる制作会社会社情報や実績の見せ方を整えられる

「店の場所と営業時間が分かればいい」「SNSを見た人が確認できる公式ページがほしい」といったように、ホームページの役割がはっきりしていて範囲が小さいなら、自作で困ることはほとんどありません。まず公開し、足りないと感じてから次を考えても遅くはありません。

ホームページから問い合わせや求人応募を増やしたい場合は、誰に向けて何を伝え、どこで問い合わせてもらうかという設計が必要になります。サイト制作の観点では、見た目より先に、この設計と原稿の質が成果を左右します。ここを自分で詰めるのが難しいと感じたら、制作会社に相談するタイミングです。

失敗しないための選び方の手順

サービスを決める前に、次の4つを順番に確認しておくと失敗を減らせます。

ステップ1|ホームページの目的を1行で書く

「新規客に店の雰囲気を知ってもらう」「取引先に会社の信頼性を示す」など、目的を1行で書き出します。目的が決まると、必要なページや機能が絞れます。

ステップ2|必要なページと更新頻度を洗い出す

トップ、サービス内容、料金、会社概要、アクセス、お問い合わせなど、載せたいページを書き出し、それぞれ月に何回くらい更新しそうかをメモします。更新が多いなら自作型、少ないなら代行型が候補になります。

ステップ3|5年間の総額を計算する

初期費用に月額×60か月を足し、独自ドメインの更新費用など別途かかるものも加えます。たとえば月額2,500円のサービスなら5年間で15万円です。管理や修正が含まれていれば割高とは限りませんが、初期費用の安さだけで判断しないことが大切です。自作の場合は、本業の時間を削って作業する手間も費用の一部として考えておきましょう。制作会社に頼む場合は、制作費に加えて保守費用やサーバー代を含めて比べると公平です。

ステップ4|無料期間で実際に操作してみる

自作型を選ぶなら、無料プランや無料おためしで、スマホから文章を直せるか、写真の差し替えが簡単かを試します。管理画面が合わないと更新が止まりがちになるので、実際に触って確かめましょう。

よくある失敗とその対処

デスクで書類とパソコンを見比べて考え込むビジネスパーソン
Photo by Marcus Siziba on Unsplash

ホームページ作成サービスで起こりやすいつまずきは、ほとんどが事前の確認で防げます。

無料のアドレスのまま名刺やチラシを刷ってしまった

後から独自ドメインに変えると、印刷物の刷り直しが必要になります。印刷物に載せる前に独自ドメインを取得し、そのアドレスで公開してから刷るのが確実です。

作ったきり更新が止まり、古い情報が残っている

古い情報が残っていると、かえって信頼を損ねます。更新の担当者を決め、月に1回は見直す日を予定に入れておくと続けやすくなります。更新が負担なら、代行型や制作会社の保守プランに切り替えるのも一つの方法です。

解約したらドメインやデータを持ち出せなかった

ドメインの名義や移管の手続きは、契約前に確認しておくことが一番の対策です。すでに運用中の場合は、運営会社にドメインの管理状況を問い合わせ、原稿と写真のバックアップを手元に取っておきましょう。

よくある質問

Q. 無料プランだけで事業のホームページを運用できますか?

A. 運用自体はできますが、おすすめはしません。独自ドメインが使えないため、名刺や検索での信頼性の面で不利になり、後から変えると手間がかかります。お試し期間として使い、公開時に有料プランへ移るのが現実的です。

Q. 自作したホームページは後から制作会社に直してもらえますか?

A. サービスによります。同じサービス上での修正なら対応できる制作会社もありますが、本格的に作り直す場合はWordPressなどへ移すことが多く、その際に持ち出せるのは主に文章・写真・ドメインです。

Q. ホームページ作成サービスでもGoogleの検索に表示されますか?

A. 表示されます。主要なサービスはページタイトルや説明文の設定に対応しています。表示されるかどうかは、地域名やサービス名を含んだ内容がきちんと書かれているかに左右されます。

Q. 代行型と制作会社への依頼は何が違うのですか?

A. 代行型は決まった型に沿って手早く作るため、費用を抑えやすいのが特徴です。制作会社への依頼は、事業に合わせて構成や原稿から設計するため費用は上がりますが、問い合わせを増やすといった目的に合わせた作り込みができます。

Q. 料金は途中で変わることがありますか?

A. あります。ジンドゥーは2026年6月に有料プランの価格を改定しました。契約前と更新前には、公式サイトで最新の料金を確認するようにしてください。

まとめ|まず自作で始め、成果を求める段階で相談を

小規模事業者のホームページは、役割がはっきりしていて範囲が小さいうちは、自作のサービスで十分にまかなえます。更新が多いお店ならグーペ、まず形にしたいならジンドゥー、作業を任せたいならとりあえずHPやホームページドットコムが候補です。どれを選ぶ場合も、独自ドメインの名義、5年間の総額、原稿と写真のバックアップの3点は最初に確認しておきましょう。

自分で作ってみたい方は、無料で操作を確かめられるグーペの無料おためしやジンドゥーの無料プランから始めてみるのがおすすめです。

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