※本記事はアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。
実店舗とネットショップの在庫・顧客情報を一つにするとは、店のレジ(POSレジ)とネットショップが同じ商品データ・同じ在庫数・同じ会員情報を見て動く状態にすることです。片方で売れたらもう片方の在庫も減り、店で登録した会員がネットでも同じ会員として扱われます。この記事では、連携の形、組み合わせの例、導入の手順、費用、よくある失敗を、ホームページ制作の現場の目線でまとめました。
POSレジとネットショップの連携とは

連携とは、店のレジとネットショップが同じ在庫表・同じ顧客台帳を使うことです。別々の帳簿を人が見比べて合わせる作業をなくすのが目的です。
POSレジは、会計のたびに「何がいくつ、いくらで売れたか」を記録し、在庫を減らすレジです。ネットショップとつなげられるのは、iPadやスマホで動くクラウド型(データをインターネット上に置く形)です。一つにする対象は、在庫数、商品の基本情報(名前・価格・写真・コード)、顧客情報(会員・購入履歴・ポイント)の3つ。まず在庫だけ合わせるだけでも、現場の混乱はかなり減ります。
連携しないと起きること
在庫が別々だと、売れるたびに人が数を合わせる必要があり、合わせ忘れが事故になります。よく聞くのは次の3つです。
1つ目は二重販売(売り越し)です。残り1点を店頭で売った直後にネットでも注文が入り、お客様にキャンセルの連絡をすることになります。閉店後にまとめて在庫を更新する運用だと、その数時間の間に起きます。
2つ目は在庫のずれです。月末の棚卸し(実際の数を数えて帳簿と合わせる作業)で原因探しに時間がかかり、ずれを恐れてネット側の在庫を少なめに登録して売り逃す、という逆の損も起きます。3つ目は会員とポイントが別々になることで、同じお客様が2人として記録され、店で貯めたポイントをネットで使えないといった不便が常連の方ほど目立ちます。
連携の3つの形

つなぎ方は次の3つで、店の規模と、すでに使っているサービスで選びます。
形1|同じ会社のPOSとネットショップを使う
一つの会社がレジとネットショップの両方を提供している場合、同じ管理画面で商品を登録でき、追加のアプリは要りません。STORES レジとSTORES ネットショップ、ShopifyとShopify POSがこの形です。弱点は、どちらかだけ別のサービスに替えたくなったときに乗り換えにくいことです。
形2|連携機能や連携アプリでつなぐ
レジとネットショップが別会社でも、アプリ一覧に相手との連携アプリがあればつなげます。スマレジとBASEをつなぐ「スマレジ在庫連携」App、スマレジとShopifyをつなぐ連携アプリなどです。同期する範囲(在庫だけか、注文や会員も含むか)と月額はアプリごとに違います。
形3|在庫管理システムを間に置く
楽天市場やAmazonなど販路が複数ある店は、1対1でつなぐと組み合わせが増えすぎるため、受注と在庫をまとめて管理するシステム(スマレジ系列のスマレジEC・一元管理など)を中心に置きます。1店舗と自社ECだけの店には大がかりです。
| 形 | 向いている店 | 注意点 |
|---|---|---|
| 同じ会社でそろえる | これから両方を始める店、1店舗+自社ECの店 | 片方だけの乗り換えがしにくい |
| 連携アプリでつなぐ | 使っているレジやECを変えたくない店 | 同期の範囲と月額がアプリごとに違う |
| 在庫管理システムを置く | 楽天・Amazonなど販路が複数ある店 | 費用と設定の手間が大きい |
代表的な組み合わせの例(公式サイトで確認できる範囲)
よく名前が挙がる4つの組み合わせを、各社の公式サイトで確認できた範囲でまとめます。料金や機能は変わるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
STORES レジ × STORES ネットショップは形1です。STORES レジの公式サイトでは、スタンダードプラン(店舗ごとに月額3,300円税込・年間契約。月額契約は3,960円税込)でネットショップとの在庫連携が使えること、店舗とネットショップで共通のポイントを使えることが案内されています。無料のフリープランもありますが、在庫連携はスタンダードプランの機能です。
Shopify × Shopify POSも形1です。Shopify日本の料金ページでは、実店舗での在庫管理や店舗受け取りは追加の「POS Pro」(1ロケーションにつき月額13,000円)に含まれると書かれています。ネットショップ側は月払いでBasicが4,850円、Growが13,500円です。料金ページに税込・税抜の表記がないため、契約前に確認してください。
スマレジ × BASEは形2です。BASEのApps一覧の「スマレジ在庫連携」は、スマレジとBASEの在庫や売上を一元管理するAppで、実店舗は最大3店舗まで在庫連携でき、すべてのプランで30日間の無料お試しがあると案内されています。プランの月額はAppのページに載っていないため、ここでは書きません。
スマレジ × Shopifyも形2です。Shopifyのアプリストアには第三者の会社が開発した連携アプリがあり、たとえば「スマレジ連携アプリ V3」は在庫だけを同期するInventoryプランが30日ごと39米ドル(連携3,000回まで)、商品・顧客・取引まで同期する上位プランは別料金です。米ドル建てなので、為替で円の負担が変わります。
| 組み合わせ | つなぎ方 | 公式で確認できた費用 |
|---|---|---|
| STORES レジ × STORES ネットショップ | 同じ会社・在庫連携とポイント共通 | レジ側スタンダード 月額3,300円(税込・年間契約・店舗ごと) |
| Shopify × Shopify POS | 同じ会社・実店舗在庫と店舗受け取りはPOS Pro | POS Pro 月額13,000円/ロケーション(税表記なし) |
| スマレジ × BASE | BASE Apps「スマレジ在庫連携」 | プラン月額は要確認・30日無料お試し |
| スマレジ × Shopify | アプリストアの第三者連携アプリ | 例:在庫のみ 39米ドル/30日 |
連携で決める4つの項目
どの形でも、設定の前に店側で決めておく項目があります。曖昧なまま始めると、連携しているのに在庫が合わなくなります。
在庫を引き当てるタイミング
注文が入った瞬間に在庫を減らすか、入金確認後に減らすかを決めます。注文時なら売り越しは防げますが、未入金の注文の在庫を戻す作業が出ます。入金後に減らすと、銀行振込を待つ間に店頭で売れてしまう余地が残ります。「注文時に減らし、未入金キャンセル時に戻す」を基本にする店が多いです。
商品コードの統一
レジとネットショップは、商品名ではなく商品コード(JANコードや自社で付けた番号)で同じ商品だと判断します。色やサイズの違いは、1つの商品の中の「バリエーション」として1色1サイズごとにコードを持つのが基本です。コードが片方にしかない商品は同期されないので、連携前に一覧で確かめます。
店舗受け取りの有無
ネットで注文して店で受け取る方法を用意するかです。用意するなら、取り置き中の在庫を店頭販売から外す扱いが要ります。サービスに店舗受け取りの機能があるか(Shopifyの場合はPOS Proに含まれます)、受け取り期限を過ぎた注文をどう戻すかまで決めます。
ポイントと会員の共通化
店で貯めたポイントをネットで使えるようにするかです。同じ会社でそろえる形なら対応していることが多く、連携アプリには在庫だけで会員は同期しないプランもあります。すでに店とネットで別々に会員がいる場合は、重複を統合する作業が最初に必要です。
導入の手順
時間がかかるのは設定より、その前の商品データの整理です。
ステップ1|商品マスタを整理する
商品マスタとは、全商品の名前・コード・価格・バリエーション・写真をまとめた一覧表です。表計算ソフトで1行1バリエーションに並べ、コードの重複や廃番の残りを確かめます。この一覧が、レジにもネットショップにも取り込む元データになります。
ステップ2|POSレジを選ぶ
すでにネットショップがあるなら、それと連携できるレジから選びます。これから両方を始めるなら、同じ会社でそろえる形がいちばん手間が少ないです。周辺機器(レシートプリンター、バーコード読み取り機、キャッシュドロワー)の対応も見て、無料プランがあれば商品を登録して操作感を試します。
ステップ3|ネットショップとの連携を設定する
同じ会社なら管理画面で連携を有効にし、連携アプリならアプリを入れて両方のアカウントをつなぎます。最初の同期では、実際に数えた店頭在庫の側を正しい数として扱います。コードが一致しない商品が出たら、ステップ1の表に戻って直します。
ステップ4|テスト販売で動きを確かめる
テスト用の商品を1つ作り、店頭で売ったらネットの在庫が減るか、ネットで注文したら店頭の在庫が減るか、キャンセルで戻るか、の3つを実際に操作して確かめます。反映までの時間(すぐか、数分おきか)もここで把握します。
ステップ5|運用ルールを決めて始める
入荷はどちらの画面で足すか、破損品はどう減らすか、棚卸しは月に何回かを紙1枚にまとめて共有します。最初の1か月は週1回、両方の在庫数を見比べる日を決めておくと安心です。
費用の考え方とPOS業者の探し方

費用はレジ、ネットショップ、連携アプリ、周辺機器と初期設定の4つに分けて考えます。
月額と周辺機器の見積もり方
レジ側は、無料プランで始められるもの(スマレジのスタンダード)と、在庫連携に有料プランが必要なもの(STORES レジのスタンダード)があります。ネットショップ側は、月額0円で売れたときに手数料がかかるプランと、月額を払って手数料を抑えるプランに分かれます。別会社をつなぐなら連携アプリの月額が上乗せになり、同期回数で料金が変わるものは月の販売件数から計算します。初期設定を業者に頼む費用は見積もりごとに違うため、ここでは数字を出しません。
POSレジ業者の探し方
設置やサポートを頼む業者を自分で探す時間がないときは、業者紹介サービスを使う方法があります。たとえばEMEAO!(エミーオ)のPOSレジ・システム業者紹介は、フォームかフリーダイヤルで相談すると専門のコンシェルジュが電話で要望や条件を聞き取り、条件に合う業者を最大8社まで紹介し、あとは業者からの連絡を待つ流れです。公式サイトでは、利用は無料で、利用しても契約の必要はないこと、業者の登録には第三者機関の審査が必要なことが明記されています。運営は2008年設立の株式会社eclore(東京都新宿区)です。紹介された業者に「連携で決める4つの項目」を質問すると、理解の深さを比べられます。
よくある失敗と対処法

連携の失敗は、ほとんどがデータの準備と運用ルールの側で起きます。
商品コードがばらばらで一部しか同期されない
別々に商品を登録してきた店で、片方にしかコードがない、バリエーションの切り方が違うといった不一致から起きます。商品マスタの表で両方のコードをそろえてから同期を始めます。
入荷を片方にだけ登録して在庫がずれる
「売れたら減る」は自動でも、「入荷したら増やす」操作は人が行います。両方でやると二重に増え、どちらもやらないと減るだけになります。入荷登録はレジ側だけ、と決めて共有します。
反映の遅れを知らずに繁忙日に売り越す
反映が数分おきの連携アプリだと、セール初日などにその間で同じ商品が両方で売れることがあります。残り数点の商品は、イベント前にネット側の在庫を手で減らしておくなど、繁忙日だけの運用を決めます。
会員が統合されていないのにポイント共通と案内する
在庫だけ同期するプランなのに「ポイント共通です」と案内してしまう例です。契約前に公式の機能一覧で、会員とポイントが同期されるかを確かめます。
小さな店の判断基準と、制作会社の視点
1店舗と自社ネットショップだけなら、同じ会社でそろえる形から考えるのが近道です。すでに片方を使っていて変えたくないなら連携アプリ、販路が3つ以上あるなら在庫管理システムを間に置く形、という順番で検討します。最初は在庫だけ、落ち着いてから会員とポイントへ、の二段構えが現実的です。
サイト制作の観点では、商品マスタの質がネットショップのページの質を決めます。バリエーションが正しく入っていれば、1ページで色・サイズを選べる形になり、色ごとに別商品で登録するとページが分散して検索でも見つかりにくくなります。制作の現場では、ネットショップを作る前に、レジで使っている商品コードの体系を先に見せてもらうようにしています。
レジの選定や設置を頼む業者を探している方は、EMEAO!でPOSレジ業者の紹介を受けると、条件を伝えるだけで複数の業者から提案を受けて比べられます。ネットショップの名前と、どこまで一つにしたいかを先に伝えると話が早く進みます。紹介の仕組みは変わることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 今使っているレジがクラウド型でない場合はどうなりますか?
A. インターネットにつながらないレジは、ネットショップと自動で在庫を合わせられません。連携を目的にするなら、クラウド型のPOSレジへの切り替えが前提になります。
Q. 在庫の反映はすぐですか?
A. サービスと連携アプリによって違い、数分おきの同期になる場合もあります。導入時のテスト販売で、売ってから反映されるまでの時間を測っておくのが確実です。
Q. 商品が数十点の小さな店でも連携する意味はありますか?
A. 一点物や在庫の少ない商品を扱う店ほど、売り越しの影響が大きいので意味があります。在庫が常に十分なら、手作業で様子を見る判断もあります。
Q. 楽天市場やAmazonにも出店している場合は?
A. 販路が複数あるなら、受注と在庫をまとめて管理するシステムを間に置く形が向いています。費用と設定の手間は増えるので、販路の数と月の注文件数で判断します。
Q. 連携の設定は自分でできますか?
A. 同じ会社でそろえる形なら自分でできる範囲です。別会社の連携アプリは商品コードの整理と初回同期でつまずきやすく、初期設定だけ業者に頼む店もあります。
THREE D PLUS は大阪の Web 制作会社です。ホームページ制作から公開後の運用・改善、ネットショップと実店舗のデータの持ち方の整理までまとめてご相談いただけます。お問い合わせはこちら。