LINE WORKSのトークと掲示板の使い分け|流れる情報と残す情報を分ける

LINE WORKSのトークと掲示板は、「流れてよい情報」と「残すべき情報」で使い分けます。日々の連絡はトーク、全社への周知やルールの共有は掲示板。この線引きを最初に決めておくだけで、「あの案内どこに来てたっけ」と探し回る時間がなくなります。この記事では、それぞれの機能の違い、掲示板の作り方と投稿手順、迷いやすい連絡の振り分け方、フリープランの制限までを整理します。

目次

トークは「流れる情報」、掲示板は「残す情報」

Four people reviewing documents at a wooden table in a workspace
Photo by Andreea Avramescu on Unsplash

結論から言うと、判断基準は「あとで探すことになるかどうか」です。あとで探す可能性がある情報は掲示板、その場で完結する情報はトークに置きます。

トークは上へ流れていく

トークはリアルタイムのやり取りに向いていますが、新しい発言が来るたびに古い情報は上へ流れていきます。就業ルールの変更や年末年始の休業案内をトークで流すと、3日後には他の会話に埋もれます。

掲示板は一覧で残る

一方の掲示板は投稿が一覧で残り、あとから見返せます。カテゴリごとに分けて置けるため、「あの案内は全社連絡の掲示板にある」と探す場所が決まります。同じ「社内連絡」でも、性質がまったく違う道具だと考えてください。

混ぜると両方が機能しなくなる

すべてをトークに流すと、重要な連絡が雑談に埋もれます。逆にすべてを掲示板に置くと、急ぎの連絡が届きません。どちらか一方に寄せるのではなく、性質で分けるのが正解です。

LINE WORKSのトークでできること

トークの基本操作は個人のLINEとほぼ同じですが、業務用として押さえておきたい機能があります。

誰が既読したかまで分かる

個人のLINEでは既読の人数しか分かりませんが、LINE WORKSでは誰が読んだかを確認できます。「全員に伝わったか」を確かめられるのは業務では大きな違いです。逆に、読んでいないことも分かってしまうため、運用ルールとして「既読を催促に使わない」と決めておく配慮も必要になります。

あとから参加した人にも過去のトークを見せられる

途中で異動してきたメンバーにも、それまでの経緯を共有できます。引き継ぎのたびに説明し直す手間が減り、案件の背景を早く理解してもらえます。

予定表やタスクと連携できる

トークの流れからそのまま予定やタスクに落とし込めるため、「言いっぱなし」で終わりにくくなります。会話の中で決まった作業を、その場でタスク化する習慣をつけると効きます。

保存期間には上限がある

トークの保存・検索期間はフリープランでは3年(変更不可)、有償プランでは1か月から3年の範囲で設定できます。無制限に残り続けるわけではない点は覚えておいてください。長期保存が必要な内容は、はじめから掲示板に書くのが正解です。

掲示板でできること

掲示板は、組織をまたぐ周知や、あとから参照される情報を置く場所です。トークにはない、周知を確実にするための機能が用意されています。

未読の人にだけ再通知できる

投稿ごとに誰が読んだかを確認でき、まだ読んでいない人だけに通知を送り直せます。全員に再送する必要がないので、既読の人を煩わせません。全体連絡を出したあとに「読みましたか」と個別に聞いて回る作業が、ボタン1つで済みます。

必読設定で上部に固定できる

重要な投稿を必読に設定すると、一覧の上部に表示されて流れなくなります。就業ルールの変更や安全に関する周知など、確実に読んでほしいものに使います。ただし必読を多用すると効果が薄れるため、本当に重要なものだけに絞ってください。

予約投稿・下書き保存ができる

日付と時間を指定して投稿できるため、月初の連絡や休業案内を前もって準備しておけます。手が空いているときに書いておき、適切なタイミングで配信する運用ができます。

画像や動画を埋め込める

作業手順や操作説明を、テキストだけでなく画像つきで残せます。文章で説明しづらい手順は、スクリーンショットを並べたほうが圧倒的に伝わります。

掲示板を作って投稿するまでの手順

person using black and gray laptop computer
Photo by Szabo Viktor on Unsplash

ステップ1|掲示板を作成する

管理者または権限を持つメンバーが、掲示板の一覧から新規作成します。名前は「全社連絡」「マニュアル」のように、何を置く場所かがひと目で分かるものにしてください。

ステップ2|閲覧・投稿できるメンバーを決める

全社員が見られる掲示板か、特定の部署だけかを設定します。あわせて、投稿できる人を限定するかも決めます。全社連絡は「投稿は管理側だけ、閲覧は全員」にしておくと、情報が荒れません。

ステップ3|投稿を作成する

タイトルと本文を書き、必要なら画像やファイルを添付します。タイトルは一覧に並ぶので、「【重要】9月の休業日について」のように、種類と用件が分かる書き方に統一しておくと探しやすくなります。

ステップ4|必読・お知らせ表示・予約を設定する

投稿作成の画面で、必読にするか、お知らせとして表示するか、投稿を予約するかを指定できます。全員の確認が必要なものだけ必読にしてください。

ステップ5|既読状況を確認して再通知する

投稿後、既読・未読のタブから状況を確認できます。未読が残っていれば、そのメンバーにだけ再通知を送ります。締切のある連絡は、期限の前日にもう一度押しておくと効果的です。

使い分けの早見表

blue ballpoint pen on white notebook
Photo by Med Badr Chemmaoui on Unsplash

迷いやすい連絡を、実際にどちらへ置くかで整理すると次のようになります。

連絡の種類置き場所理由
今日の現場変更・急ぎの確認トーク即時性が最優先。あとで探さない
年末年始・夏季休業の案内掲示板期間中に何度も見返される
就業ルール・社内規定の変更掲示板全員の確認が必要。必読設定が使える
ツールの操作手順・マニュアル掲示板画像つきで残せる。新人が後から読む
日程調整・ちょっとした相談トークその場で完結する
月次の売上報告・全体共有掲示板過去分と並べて参照したい
安全・衛生に関する周知掲示板記録として残す必要がある
お客様からの急な依頼の共有トークすぐ動く必要がある

迷ったときは「これは1か月後に誰かが探すか」と考えてください。探すなら掲示板です。

フリープランでどこまで使えるか

掲示板はフリープランでも使えます。既読メンバーの確認や再通知といった主要機能も無料の範囲に含まれるため、小規模な組織であればまず無料で始めて問題ありません。制限は次のとおりです。

項目フリープラン有償プラン
ユーザー数30人まで制限なし
掲示板の作成数10個300個
トークの保存・検索期間3年(変更不可)1か月〜3年で設定可
音声・ビデオ通話最大4人・60分まで最大200人・時間制限なし
共有ストレージ5GB(追加不可)1TB〜(追加可)

先に頭打ちになるのは人数と容量

有料化を検討する目安になりやすいのは、人数(30人)とストレージ(5GB)です。写真や動画のやり取りが多い業種は、容量から先に頭打ちになります。掲示板に画像を多く貼る運用をすると、この上限に早く到達します。

通話の制限にも注意

フリープランの通話は最大4人・60分までです。オンライン会議を日常的に行う組織では、この制限が実務に効いてきます。

外部トーク連携は無料でも使える

社外の個人LINEユーザーとやり取りする外部トーク連携はフリープランでも使えます。その仕組みはLINE WORKSとLINEの連携方法で解説しています。

掲示板を定着させるコツ

man in black and yellow jacket wearing red helmet holding black and white stick
Photo by Valerie V on Unsplash

導入したのに誰も見ない掲示板、というのはよくある失敗です。定着させるために現場で効いたやり方を挙げます。

最初は3〜4個だけ作る

「全社連絡」「マニュアル」「現場報告」程度で十分です。最初から細かく分けると、どこに書けばいいか分からなくなって誰も投稿しなくなります。運用が回り始めてから増やせば大丈夫です。

トークに書かれたら掲示板へ誘導する

最初のうちは、残すべき情報がトークに流れてきます。そのたびに「これは掲示板に載せておきますね」と実演すると、置き場所の感覚が共有されます。ルールを配るより、繰り返し見せるほうが早く定着します。

投稿タイトルの型を決める

「【重要】」「【マニュアル】」のような接頭辞を決めておくと、一覧が整理されて探しやすくなります。書く側も迷わなくなります。

制作会社の視点|情報の置き場所を決めると、サイト更新も回り出す

サイト制作の相談を受けていて感じるのは、社内の情報整理ができていない会社ほど、Webサイトの更新も止まりやすいということです。理由は単純で、「どこに何があるか分からない」状態では、サイトに載せる材料を集めるところから始めなければならないからです。

掲示板は情報発信の材料庫になる

掲示板に施工事例の写真や現場の報告が溜まっていれば、そこから実績ページやブログの材料をそのまま拾えます。逆に、すべてがトークに流れていく運用だと、半年前の現場写真を探すのに一日かかります。

「現場報告」の掲示板を作っておく

実績を発信したい会社には、現場報告用の掲示板を1つ作ることをおすすめしています。作業前後の写真を1件ずつ投稿する習慣がつくと、それがそのままサイトの実績ページの下書きになります。あとで探す手間がなくなるだけで、更新の頻度は目に見えて上がります。

よくある質問(FAQ)

掲示板はフリープランでも使えますか?

使えます。作成できる掲示板は10個までですが、既読メンバーの確認や未読者への再通知、予約投稿といった主要機能は無料の範囲で利用できます。

トークで送った内容を後から掲示板に移せますか?

自動で移す機能はないため、必要な内容は手動で投稿し直すことになります。だからこそ「残す情報は最初から掲示板に書く」という運用ルールが重要です。

誰が既読したか分かるのはトークだけですか?

トークでも掲示板でも確認できます。掲示板の場合は未読の人にだけ通知を送り直せるため、全体周知の確実性という点では掲示板のほうが優れています。

トークの履歴はいつまで残りますか?

フリープランでは3年(変更不可)、有償プランでは1か月から3年の範囲で設定できます。長期保存が必要な記録は、掲示板や別の保管場所に残しておくのが安全です。

掲示板はいくつ作るのが適切ですか?

最初は3〜4個で十分です。「全社連絡」「マニュアル」「部門別」程度から始め、投稿が増えて分類に困り始めてから追加するのが定着しやすい進め方です。

掲示板に投稿できる人を制限できますか?

できます。掲示板ごとに閲覧と投稿の権限を分けられるため、全社連絡は管理側だけが投稿し、全員が閲覧する、といった設定が可能です。

誰も掲示板を見てくれません。どうすればいいですか?

掲示板の数を減らし、必読設定と未読者への再通知を使ってください。そのうえで、トークに流れてきた「残すべき情報」を都度、掲示板へ載せて見せると習慣が根づきます。

まとめ

LINE WORKSのトークと掲示板は、「その場で終わる情報」と「あとで探される情報」で分けるのが基本です。掲示板には必読設定や未読者への再通知といった、周知を確実にする機能が揃っています。フリープランでも掲示板は10個まで使えるので、まずは3〜4個作って運用を始めてみてください。

スリーディープラスでは、社内の情報整理からWebサイトでの発信までを一続きで考えたご提案をしています。「現場の写真は溜まっているのに、サイトが更新できていない」という場合は、お気軽にご相談ください。

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