AIスライド作成ツールの選び方|日本語の提案書ならイルシルの使い方と注意点

AIスライド作成ツールの選び方|日本語の提案書ならイルシルの使い方と注意点

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AIスライド作成ツールとは、作りたい資料のテーマやメモを入力すると、構成・文章・デザインまでを自動で組み立ててくれるツールのことです。日本語の提案書や営業資料を作るなら、「日本語の見出しや表が崩れないか」「PowerPointで開いて直せるか」「テンプレートが日本のビジネス資料に合うか」「社外秘の情報をどう扱うか」の4点で選ぶと失敗が少なくなります。この記事では、Web制作会社の立場から、ツールの選び方とイルシルの使い方、AIに任せる部分と人が直す部分を整理します。

目次

AIスライド作成ツールでできること・できないこと

ノートパソコンでプレゼン資料を作成しているビジネスパーソン
Photo by Jonathan Francisca on Unsplash

AIスライド作成ツールが得意なのは「白紙から最初の形を作るところ」で、苦手なのは「相手に合わせた中身を決めるところ」です。この線引きを先に持っておくと、ツールへの期待値がずれません。

テーマやメモを渡すと、枚数と並び順を決め、見出しと本文を書き、図や配色まで当てはめてくれます。長い議事録から要点を抜き出してページに分ける作業も得意で、「何から書くか決める」「余白や文字サイズを揃える」時間を短くできます。

一方で、提案先の事情や予算感、自社が約束できる範囲といった判断はAIには分かりません。もっともらしい数字や事例を補うこともあるため、AIが作るのはあくまで下書きで、中身の責任は作った人が持つという前提で使います。

提案書・営業資料向けAIツールの選び方4つの基準

提案書や営業資料に使うなら、見た目の派手さよりも「日本語で違和感なく読めて、最後は自分の手で直せるか」を重視します。制作の現場で実際に差が出るのは次の4点です。

基準1|日本語の自然さと文字組み

海外発のツールは、日本語にすると見出しが中途半端な位置で折り返したり、文章が直訳調になったりすることがあります。試すときは、自社でよく使う長めの見出しと数字の入った表を入れて、崩れ方を確認するのが手早い見極め方です。

基準2|PowerPointで書き出して編集できるか

取引先から「PowerPointでください」と言われることは今も多いです。PPTXで書き出せるか、書き出したあと文字や図形を個別に動かせるかを確認します。無料プランでは書き出せないツールも多いので、プラン差も見ておきます。

基準3|テンプレートの質と日本のビジネス資料との相性

数より、日本の商談で違和感のないデザインがあるかが大切です。表紙・課題・解決策・スケジュール・費用・会社概要といった提案書の定番ページの型があるかを見ます。写真主体のデザインばかりだと、情報量の多い日本の提案書には合いにくいです。

基準4|社外秘データの扱い

提案書には顧客名や見積金額が入ります。入力内容がAIの学習に使われるか、運営会社の認証、社内規程でAIサービスに入れてよい情報の範囲を確認します。個人向けと法人向けでセキュリティ機能が違うことも多いです。

主なAIスライド作成ツールの比較

主な選択肢は、国産のイルシル、デザインツールのCanva、海外発のGamma、PowerPoint内で使うMicrosoft 365 Copilotです。料金や機能は更新が早いため、細かな条件は最新情報を公式サイトでご確認ください。

ツール日本語の資料PowerPoint書き出し向いている使い方
イルシル国産で日本のビジネス資料向けのテンプレートが中心パーソナルプラン以上でPDF・PPTX出力に対応提案書・社内資料・報告書を日本語で手早く作る
Canva日本語フォントも多く、デザインの自由度が高いPPTXでのダウンロードに対応チラシやSNS画像と同じ感覚で見栄え重視の資料を作る
Gamma日本語でも生成できるが、文字組みは確認が必要PPTX・PDFでの書き出しに対応Web上でそのまま見せるカード型のプレゼン
Microsoft 365 CopilotPowerPoint上で日本語の指示が使える最初からPowerPointの中で作業する社内のWordやPowerPointの資料を元に作り直す

Canvaの手順はCanva AIでスライドを作る手順にまとめています。デザインの自由度ならCanva、日本語の提案書を型どおりに早く作るならイルシル、と分けると選びやすいです。

イルシルの特徴とプランの違い

会議室で提案資料を見ながら打ち合わせをする日本のビジネスチーム
Photo by Christian Chen on Unsplash

イルシルは、日本のビジネスシーン向けに作られた国産のAIスライド作成ツールです。テーマやメモを入れるとスライドの枚数・構成・本文・デザインまで自動で作り、日本語の見出しや表が崩れにくいことを特長にしています。

日本語資料向けのテンプレートが3,000種類以上

公式サイトでは、テンプレートが3,000種類以上と案内されています。社内会議の資料や提案書にそのまま使える落ち着いたデザインが中心で、派手さより読みやすさを優先した作りです。修正は「このグラフを棒グラフにしたい」のように、AIに言葉で伝えて直すこともできます。

入力内容は学習に使われない

公式サイトでは、入力した内容はAIの学習に使われないこと、無料のフリープランを含むすべてのプランが対象であることが明記されています。あわせて情報セキュリティの国際規格ISO/IEC 27001(ISMS)の認証も取得しています。ただし、IPアドレス制限やセキュリティに関する個別の質問への回答は法人プランだけの対応です。

個人向け3プランの違い

個人向けにはフリー・パーソナル・パーソナルプラスの3つのプランがあり、このほかに問い合わせ制の法人プランがあります。公式ヘルプに掲載されている主な違いは次のとおりです(金額は税込)。最新情報は公式サイトでご確認ください。

項目フリーパーソナルパーソナルプラス
料金0円月契約1,848円/半年9,900円/年間17,160円年間契約のみ66,000円
作成できる資料数3個まで無制限無制限
AIデザイン生成(1ページ)月3枚月40枚月200枚
おまかせ生成の入力文字数10,000文字(おまかせ生成は利用不可)10,000文字50,000文字
PDF・PowerPoint出力不可可可
メンバー招待・フォルダ権限不可不可可
ライブラリ機能不可不可可

資料を頻繁に作る人や、長い企画書・議事録をスライドにしたい人、数人で共有しながら作りたい人には、入力文字数と生成枚数に余裕がありメンバー招待も使えるパーソナルプラスが合います。まずはフリープランで、自社の資料に近いテーマで出来上がりを確かめてから選ぶのが安心です。

イルシルで提案書を作る手順

イルシルの基本は「入力する、生成する、直す、書き出す」の4段階です。ここでは提案書を想定して、準備から書き出しまでを6つのステップに分けて説明します。推奨ブラウザはGoogle ChromeとMicrosoft Edgeで、Safariには対応していません。作業はパソコンで行うのが前提です。

ステップ1|アカウントを作ってプランを選ぶ

公式サイトから登録します。Google・Microsoftアカウントでのログインにも対応しています。PowerPoint書き出しにはパーソナル以上が必要なので、社外に出す資料を作る段階で切り替えます。

ステップ2|入力する材料を準備する

公式ヘルプでは「テーマだけを入れる」「箇条書きのメモを貼る」「議事録などの文章をそのまま貼る」の3パターンが紹介されています。提案書なら、ヒアリングで聞いた課題、提案の柱、スケジュール、費用の考え方を箇条書きにしておくと、AIが補う部分が減って修正も少なくなります。

ステップ3|参考ファイルを添付する

有料プランでは、入力欄左下の「ファイルを添付」からjpg・png・pdf・csvを10件まで(1ファイル15MBまで)添付できます。添付だけでは生成されないので、入力欄にもメモを書きます。PowerPointの資料はPDFに変換して添付します。

ステップ4|枚数を指定して生成する

枚数はAIが内容量で決めますが、「10枚でまとめて」と書き添えると反映されやすくなります。表紙・課題・提案内容・スケジュール・費用などの構成を先に書いておくと、思いどおりの並びに近づきます。

ステップ5|AIへの指示と手作業で直す

生成されたら1枚ずつ読みます。グラフの種類変更やページ追加はAIに言葉で頼み、数字や固有名詞は自分の手で直すほうが確実です。フォントは編集画面右上の「デザイン」から「フォント」で変更できます。

ステップ6|PDFかPowerPointで書き出す

仕上がったらPDFかPPTXで書き出します。PPTXを開くパソコンに公式ヘルプ配布のフォントパッケージを入れておくと、イルシル上と同じフォントで表示されます。入れていないと別のフォントに置き換わり、改行位置が変わることがあります。

手順を一度試してみたい方は、イルシルの公式サイトから無料のフリープランで始められます。

AIに任せる部分と人が直す部分

印刷した資料に赤ペンで修正を書き込む手元
Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

制作会社として提案書を作るときは、AIに「形」を任せ、人が「中身と責任」を持つ分担にしています。どこまで任せるかを決めておくと、手直しの時間が読めるようになります。

AIに任せてよい部分

ページ構成の叩き台、見出しと本文の初稿、レイアウトと配色、図解の型(ステップ図や比較の枠)は、AIに任せると速く進みます。長い議事録から論点を抜き出す作業も、人が読み込むより早く全体像がつかめます。制作の現場でも、白紙から考えるより叩き台を見ながら直すほうが、論点の抜けに気づきやすくなります。

人が必ず直す部分

金額、納期、実績の数字、先方の会社名、他社サービスの記述は、必ず人が確認して入れ直します。AIは根拠のない数字や一般論の事例を入れることがあるからです。「御社の課題」がヒアリング内容と一致しているかも読み合わせます。ここを飛ばすと、見た目は整っていても先方に響かない資料になります。

仕上げでは、1ページ1メッセージになっているか、文字が小さすぎないか、自社の言葉づかいになっているかを確認します。AIの文章は回りくどくなりがちなので、言い切れるところは短く言い切ります。

よくある失敗とトラブル対処

パソコン画面を見て困った表情で考え込むオフィスワーカー
Photo by blue sky on Unsplash

AIスライド作成ツールでのつまずきは、入力の不足と、書き出し後の見た目の変化に集中します。よくあるものと対処をまとめます。

内容が一般論ばかりで薄くなる

テーマだけを入れると、どの会社にも当てはまる資料になりがちです。「対象は地域の工務店」「課題は採用ページからの応募が少ないこと」のように、前提と結論を具体的に書いて入力すると改善します。

PowerPointで開くとレイアウトが崩れる

公式ヘルプでは、表、一部のグラフ、矢印、影、回転させた要素などは崩れる可能性があると案内されています。フォントパッケージを入れ、崩れやすい要素はPowerPoint側で作り直す前提にしておくと慌てません。サイズは16:9で作るのが無難です。

ファイルを添付したのに反映されない

添付ファイルは参照用の材料で、すべてがスライドに入るわけではないため、必要な情報は入力欄にも書きます。添付自体が使えない場合は、再ログインやキャッシュ削除、ブラウザの再起動を試し、直らなければサポートに問い合わせます。

イルシルが向いている人・向かない人

イルシルは、日本語の資料を型どおりに早く作りたい人に向いています。一方で、デザインを細かく作り込みたい場合や、会社として厳密なセキュリティ管理が必要な場合は別の選択肢も考えます。

向いているのは、営業資料や社内報告を頻繁に作る人、デザインに自信はないけれど見やすい資料を出したい個人事業主、議事録や企画メモからスライドを起こすことが多い人です。PowerPointでの仕上げに慣れていれば、叩き台づくりだけに使う形でも役立ちます。

向かないのは、ブランドガイドラインに沿って1枚ずつ作り込みたい場合です。自社テンプレートの登録は法人プランの有料オプションなので、CanvaやPowerPointの自社テンプレートで作るほうが思いどおりになります。IPアドレス制限やセキュリティ審査が必要な会社は、法人プランを検討するか社内ルールを先に確認してください。

よくある質問

Q. イルシルは無料で使えますか?

A. 無料のフリープランがあります。ただし資料は3個まで、AIデザイン生成は月3枚までで、PDFやPowerPointへの書き出しはできません。試用向けと考えるのが現実的です。

Q. パーソナルとパーソナルプラスはどちらを選べばよいですか?

A. 1人で月に数本ならパーソナル、長文から作ることが多い人や生成枚数が多い人、メンバーと共有したい人はパーソナルプラスが合います。パーソナルプラスは年間契約のみなので、先に使い勝手を確かめておくと安心です。

Q. 顧客情報を入力しても大丈夫ですか?

A. 公式サイトでは、入力内容はすべてのプランで学習に使われないと明記されています。社内規程がある場合はそれに従い、迷うときは顧客名や金額を仮の表記で生成し、あとで手で入れ直す方法が安全です。

Q. スマートフォンやiPadでも使えますか?

A. 推奨ブラウザはGoogle ChromeとMicrosoft Edgeで、Safariには対応していません。スライドの編集や書き出しはパソコンで行う前提で考えるのが無難です。

Q. 書き出したPowerPointは自由に編集できますか?

A. PPTX形式で書き出し、PowerPointで編集できます。ただし表や一部のグラフ、影、回転させた要素などは崩れる可能性があるため、書き出したあとに全ページを確認し、必要な部分はPowerPoint側で整えてください。

Q. AIで作った資料をそのまま提出してもよいですか?

A. おすすめしません。数字や事例、先方の課題の書き方は人が確認して直す必要があります。AIは下書きを速く作る道具として使い、最終的な内容は作成者が責任を持って仕上げるのが基本です。

まとめ

AIスライド作成ツールは、日本語の自然さ、PowerPoint書き出し、テンプレートの相性、社外秘データの扱いの4点で選びます。イルシルは日本語のビジネス資料に強く、入力内容が学習に使われない点も明記されているため、提案書の叩き台づくりに使いやすいツールです。数字や固有名詞、相手に合わせた中身は人が直す前提で使います。

まずは自社のよくある資料をテーマにして、無料プランで出来上がりを確かめてみてください。AIスライド資料作成ツール イルシルの詳細を見る

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