Figmaは2022年から公式に日本語のUIに対応しています。かつて使われていたChrome拡張機能は、作者自身が削除を呼びかけている状態です。この記事では公式の切り替え手順と、うまく反映されないときの確認箇所、そして英語の教材を読むための用語対応表をまとめます。

日本語は最初のローカライズ対象でした
2022年7月27日、Figma Japanが日本語版を発表しました。英語以外の言語へ正式に対応したのはこれが初めてです。
Figmaの公式ブログに、ローカライズの順番が明記されています。日本語が1番目で、続いてスペイン語、韓国語、ブラジルポルトガル語、中南米スペイン語の順でした。日本語が最初だったことは公式に確認できる事実です。
対応しているのは製品本体だけでなく、日本語の公式サイトとヘルプセンターも含まれます。
現在の対応言語
英語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語です。スペイン語はスペイン向けと中南米向けの2種類があります。
対応しているのはブラウザ版、デスクトップアプリ、モバイルアプリのすべてです。
切り替える手順
入り口は2つあります。どちらでも結果は同じです。
ヘルプメニューから変える
- 画面の右下にあるはてなマークのアイコンをクリックする
- 言語を変更を選ぶ
- 日本語を選んで保存を押す
ファイルを開いた状態でも、ファイル一覧の画面でも同じ場所にあります。
アカウント設定から変える
- ファイル一覧の左上にあるアバターをクリックする
- 設定を選ぶ
- 言語のセクションで言語を変更を押す
- 日本語を選んで保存する
スマホは端末の設定から
モバイルアプリの中に言語の設定はありません。端末側の言語設定を変えてから、アプリを再起動します。
iPhoneの場合は、設定からFigmaを開いて優先する言語を選ぶ方法もあります。
設定はアカウント単位です
ここを理解しておくと、チームで使うときの判断がしやすくなります。
言語はアカウントごとの設定です。ファイル単位でもチーム単位でもありません。同じファイルを開いていても、人によって表示される言語が違います。
組織の管理者がメンバー全員の表示言語を一括で指定する設定は、公式ヘルプには見当たりません。統一したいなら各自に設定してもらうことになります。
紛らわしい設定があります
Dev Modeの組織設定にも言語という項目がありますが、こちらはコードスニペットの言語です。CSSなのかiOSなのかAndroidなのかを選ぶもので、UIの表示言語とは関係ありません。

日本語にならないときの確認
設定したのに変わらない場合、上から順に見てください。
他のタブは自動で切り替わりません
いちばん多い原因です。設定を変えたタブは自動で更新されますが、他に開いているタブはそのままです。手動で再読み込みしてください。
デスクトップアプリが古い
アプリのメニューから更新を確認できます。Figmaは公開から6か月を過ぎた古いバージョンのサポートを終了する方針です。
会社が管理している端末では、自分で更新できないことがあります。その場合は管理者に依頼してください。
キャッシュを消す
アプリの中から実行できます。ヘルプのトラブルシューティングにある、リセットして再起動する項目を使います。
それでも直らない場合は、OSの側でキャッシュのフォルダを削除する方法が公式に案内されています。Macならライブラリのアプリケーションサポートの中、WindowsならAPPDATAの中のFigmaフォルダです。
スマホで勝手に日本語になる
逆の現象です。端末の優先言語が英語でも日本語でもない場合、モバイルアプリが日本語で表示されることがあると公式が説明しています。端末の言語の優先順位を調整してください。
非公式の日本語化は不要になりました
公式対応の前に使われていた手段について整理します。
Chromeの拡張機能でFigmaを日本語化するものがありました。現在もストア上には残っていますが、更新は2022年7月で止まっています。作者自身が説明文に、公式が日本語に対応したので拡張機能を削除するよう書いています。
入れたままにしている方は外してください。更新の止まった拡張機能をブラウザに残しておく理由がありません。
プラグインでは日本語化できません
仕組み上できないことです。Figmaのプラグインは、プラグイン専用のダイアログの外にあるFigmaのUIを変更できません。これは公式が明示しているプラグインの権限の境界です。
日本語化を謳うプラグインがあったとしても、UIそのものを翻訳することは技術的に不可能です。
未対応の言語はブラウザの翻訳で
公式が対応していない言語については、Chromeの翻訳機能を使う方法をFigma自身が案内しています。ただし機械翻訳なので誤訳や未翻訳が起きること、デスクトップアプリでは使えないことが明記されています。
日本語化しても変わらないもの
切り替えても英語のまま残る部分があります。
- 製品名。Figma Design、FigJam、Dev Mode、Figma Slidesなどは日本語サイトでも英語のまま
- プラグインの中の表示。作者が書いた言語のままになる
- コミュニティに投稿されたファイル名や説明文
- ファイルの中身。レイヤー名やテキストは自分のデータなので影響を受けない
なおAIの翻訳機能はデザイン内のテキストを訳すもので、UIの言語設定とは別物です。

英語の教材を読むための対応表
Figmaの学習教材は英語のUIを前提にしたものが多く残っています。日本語で使っていると、動画と画面が一致せず戸惑います。よく出てくるものをまとめました。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| Frame | フレーム |
| Auto layout | オートレイアウト |
| Hug contents | コンテンツを内包 |
| Fill container | コンテナに合わせて拡大 |
| Constraints | 制約 |
| Fill / Stroke | 塗り/線 |
| Corner radius | 角の半径 |
| Component / Instance | コンポーネント/インスタンス |
| Variant | バリアント |
| Detach instance | インスタンスの切り離し |
| Variables | バリアブル |
| Boolean operations | ブール演算 |
| Clip content | コンテンツを隠す |
| Line height / Letter spacing | 行間/文字間隔 |
訳語が統一されていない箇所があります
公式のヘルプでも、同じ機能に違う日本語が当たっている例があります。Background blurが背景ぼかし範囲と背景のぼかし範囲、Dev ModeがDev Modeと開発モード、といった具合です。
マニュアルを社内で作る場合は、どちらの表記を使うか決めておくと混乱が減ります。
日本語ヘルプは英語版より古いことがあります
実際に確認すると、対応言語の一覧が英語版と日本語版で食い違っていました。日本語版には古い記述が残っています。
仕様や数値を確かめたいときは、英語版のヘルプを見るのが確実です。
日本語フォントまわり
UIの言語とは別に、日本語を扱うときの設定を押さえておきます。
Noto Sans JPなどのGoogle Fontsは、インストールしなくてもそのまま使えます。全ファイルに標準で搭載されています。
手元のフォントを使いたい場合は、OSにインストールしたうえで、ブラウザ版ならフォントインストーラーを入れます。デスクトップアプリには最初から入っているので不要です。
日本語に赤い波線が出る
スペルチェックが効いている状態です。メニューのテキストからスペルチェックを切り替えられます。
ブラウザ版では既定で英語とロシア語だけが対象になっています。日本語のテキスト全体が誤りと判定されるのを避けるための仕様です。
縦書きには対応していません
2026年9月時点で、Figmaに縦書きの機能はありません。公式フォーラムに機能要望が出ていますが、実装されていません。
回避策として、テキストボックスの幅を1文字分に縮めて折り返させる方法が案内されています。ほかにコミュニティのプラグインを使う方法や、長文ならIllustratorで組んでアウトライン化して読み込む方法があります。
クライアントに見てもらうときの言語設定
制作の現場で効いてくる話です。Figmaのファイルを共有して確認してもらう場面が増えています。
言語設定はアカウントごとなので、こちらが英語で使っていても、相手のアカウントが日本語なら相手の画面は日本語で表示されます。こちらの設定が相手に影響することはありません。
ただし操作を説明する場面では話が別です。ここをクリックしてくださいと伝えるとき、こちらの画面と相手の画面でボタンの名前が違うと通じません。
説明用のスクリーンショットは日本語で撮る
手順書やマニュアルを作るなら、日本語のUIで撮影しておくのが無難です。相手がFigmaに慣れていない場合、英語のボタン名を伝えても探せません。
自分は英語で作業していて資料だけ日本語で作りたい、という場合は、一時的に切り替えて撮影してから戻すこともできます。設定はいつでも変更できます。
コメントは言語に関係なく届きます
ファイルに書き込まれたコメントは、書いた人の言語のまま表示されます。UIの言語設定で翻訳されることはありません。
相手が英語で使っていても、日本語で書いたコメントはそのまま日本語で届きます。確認依頼のやり取りで困ることはありません。
よくある質問(FAQ)
日本語と英語のどちらがいいですか?
初めて触る方や、デザイナー以外のメンバーが参加する場合は日本語が向いています。英語の教材で学ぶ予定がある方や、海外のチームとやり取りする方は英語のままでも構いません。
設定はアカウント単位なので、後からいつでも変えられます。
チームで揃えるべきですか?
操作説明のスクリーンショットを共有する場面が多いなら、揃えたほうが混乱しません。揃えない場合は、用語の対応表を社内で共有しておくと引き継ぎが楽になります。
FigJamも日本語になりますか?
なります。言語設定はアカウント全体に適用されるので、FigJamやSlidesなど他の製品の画面も同時に切り替わります。ただし製品名そのものは英語のままです。
ショートカットは変わりますか?
キーの割り当ては言語設定と独立しています。日本語にしても同じキーで操作できます。
まとめ|公式の設定で足ります
右下のはてなマークから言語を変更を選ぶ。これだけで日本語になります。拡張機能もプラグインも要りません。
反映されないときは、他のタブを再読み込みするところから確認してください。それで直らなければアプリの更新とキャッシュの削除です。
英語の教材を使うなら、用語の対応表を手元に置いておくと詰まりません。仕様を確かめたいときは英語版のヘルプが確実です。
弊社ではFigmaでの設計から実装までを一貫して行っています。社内でFigmaを扱えるようにするための導入支援もお請けしていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。