さくらのレンタルサーバのホスト名の確認方法|メール・FTP・SSH・DBで使う名前

さくらのレンタルサーバのホスト名の確認方法|メール・FTP・SSH・DBで使う名前

さくらのレンタルサーバのホスト名とは、サーバーにつなぐときに入力する接続先の名前のことで、ほとんどの場面では申し込み時に決めた初期ドメイン(○○.sakura.ne.jp)を使います。ただ、コントロールパネルには「www1234.sakura.ne.jp」のような別の名前も表示され、データベースにはさらに別のサーバー名があります。この記事では、それぞれの違いと確認場所、どこに何を入れるかを公式マニュアルに沿って整理しました。

目次

「ホスト名」と呼ばれる名前は3種類

ノートパソコンでサーバーの設定画面を確認するWeb担当者
Photo by Nathan da Silva on Unsplash

さくらのレンタルサーバで「ホスト名」「サーバー名」の欄に入るのは、主に初期ドメイン、サーバーのホスト名、データベースサーバー名の3つです。名前が似ているので迷いやすい部分です。

初期ドメイン(○○.sakura.ne.jp)

初期ドメインは、サーバーを申し込むときに自分で入力した「○○.sakura.ne.jp」の名前です。「ログイン情報と仮登録完了のお知らせ」または「登録完了のお知らせ」のメールに書かれています。メールソフト、FTPソフト、SSHのホスト名には、基本的にこの名前を入れます。

サーバーのホスト名(www○○○.sakura.ne.jp)

コントロールパネルの「サーバー情報」に表示される、「www1234.sakura.ne.jp」のような番号付きの名前です。契約しているサーバーそのものの名前で、メンテナンスや障害のお知らせでは、対象がこの名前の範囲で示されます。2026年10月のPHPの脆弱性に伴う緊急メンテナンスでも、対象は「www801〜www1900.sakura.ne.jp」のように告知されました(経緯はさくらのレンタルサーバのPHP脆弱性対応(2026年10月)にまとめています)。

データベースサーバー名(mysql○○.db.sakura.ne.jp)

公式マニュアルによると、さくらのレンタルサーバではWebのサーバーとは別に、データベース専用のサーバーが用意されています。そのためWordPressなどの接続先は、初期ドメインではなく「mysql(数字).db.sakura.ne.jp」の形の名前になります。

名前例主な使い道
初期ドメインexample.sakura.ne.jpメール、FTP、SSH、コントロールパネルのログイン
サーバーのホスト名www1234.sakura.ne.jpメンテナンス・障害情報の対象か確かめる
データベースサーバー名mysql○○.db.sakura.ne.jpWordPressなどのデータベース接続先

会社の独自ドメイン(example.co.jp など)は、サイトやメールアドレスの住所としては使いますが、接続先のホスト名には基本的に使いません。理由は後半の「よくある失敗」で説明します。

コントロールパネルでホスト名を確認する手順

サーバーのホスト名とFTPの接続情報は、コントロールパネルの「サーバー情報」画面でまとめて確認できます。公式マニュアル「サーバー情報を確認したい」の手順は3ステップです。

ステップ1|サーバーコントロールパネルにログインする

サーバーコントロールパネル(https://secure.sakura.ad.jp/rs/cp/)を開き、ドメイン名に「初期ドメイン」または「追加したドメイン」、パスワードに「サーバーパスワード」を入れます。会員メニューから入る場合は、左側の「契約中のサービス一覧」から、使っているサーバーの「コントロールパネルを開く」をクリックします。

ステップ2|左のメニューから「サーバー情報」を開く

左側のメニューの「サーバー情報」をクリックし、表示された項目から「サーバー情報」を選びます。

ステップ3|「サーバ基本情報」と「FTP設定情報」を読む

上の「サーバ基本情報」の枠に、ホスト名(www○○○.sakura.ne.jp)、IPアドレス、OSのバージョンなどが並びます。下の「FTP設定情報」の枠には、FTPサーバー(○○.sakura.ne.jp)、FTPアカウント、初期フォルダ(www)が表示され、FTPソフトの設定に必要な情報がそろいます。なお、メールボックスのプランにはFTPの設定情報はありません。

メールソフトに入れる受信・送信サーバー名

スマートフォンとパソコンで同じメールを確認している手元
Photo by Daniel Fazio on Unsplash

メールソフトの受信サーバー・送信サーバーには、どちらも初期ドメインを入れます。メールアドレスが独自ドメイン(info@example.co.jp など)でも同じです。公式マニュアル「メールソフト(メーラー)の設定内容を知りたい」の暗号化ありの設定は次のとおりです。

項目設定値補足
受信サーバー初期ドメインPOP3SまたはIMAP4S
受信ポートPOP3Sは995、IMAP4Sは993SSL/TLS
送信サーバー初期ドメインSMTP認証が必要
送信ポート587または465465はSMTPS(SSL)で使う
アカウント名メールアドレス全体送信の認証にも使う

POPとIMAPの選び方やポート番号の意味はさくらサーバーのメールソフト設定まとめで詳しく書いています。

Outlookで設定するときの注意

新しいOutlook(Outlook(new))では、サーバー名の欄に「imap.○○.sakura.ne.jp」「smtp.○○.sakura.ne.jp」が自動で入ることがあると公式マニュアルにあります。先頭の「imap.」「smtp.」は消して、初期ドメインだけにします。またOutlook(new)は、IMAPでの接続は確認済みですがPOPでは正常な動作が確認できておらず、受信できない現象もあるため、現時点では推奨しないとされています。POPで使うなら従来版のOutlook(2019・2021など)やThunderbirdを検討してください。

Gmailで設定するときの注意

ブラウザ版Gmailの「他のアカウントのメールを確認」で取り込む方法は、受信方式がPOPに限られます。公式マニュアルでは、Google社がGmailでのPOP受信の提供を順次終了すると発表しているため、設定しても受信できなくなる場合があると注意しています。これから設定するなら、IMAPが使えるGmailのアプリ版か、ほかのメールソフトが安全です。終了時期はGoogleの公式ヘルプで確かめてください。

iPhoneで設定するときの注意

iPhoneでは、受信メールサーバーと送信メールサーバーそれぞれの「ホスト名」に初期ドメインを入れ、ユーザー名はメールアドレス全体にします。手入力が不安なら、公式の「メールソフトかんたん設定」でプロファイル(設定ファイル)を読み込めば、打ち間違いが起きません。iPhone・iPad・Mac・Thunderbirdで使えます。

公式の設定表には、暗号化なし(受信110・143番)なら独自ドメインでも入力できるとの記載もあります。ただ、暗号化なしではパスワードを含む通信がそのまま流れるため、制作の現場ではお客様に勧めていません。

FTPソフトに入れるホスト名

FTPソフト(サイトのファイルをサーバーへ送るソフト)のホスト名にも初期ドメインを入れます。公式マニュアルでは、追加したドメイン名でも接続できると案内されています。

FFFTP・WinSCP・FileZillaの共通設定

公式マニュアルの設定例は3つのソフトとも共通で、ホスト名は「初期ドメイン」、ユーザー名は「FTPアカウント名」、パスワードは「サーバーパスワード」です。最初に開くフォルダは、FFFTPとWinSCPでは「www」、FileZillaでは「/home/アカウント名/www」の形で指定します。ビジネス以上のプランで追加したユーザーで接続する場合は、ユーザー名が「ユーザー名@アクセスできるドメイン」の形になります。

暗号化はFTPSかSFTPを選ぶ

FFFTPでは「FTPS(Explicit)で接続」を選べます。WinSCPでは、プロトコルを「FTP」にして暗号化を「明示的なTLS/SSL暗号化」にするか、「SFTP」を選びます。ポート番号はFTPなら21、SFTPなら22です。SFTPはSSHのしくみを使った転送方式で、初期アカウントでのみ使えます。ビジネス以上のプランの追加ユーザーはFTPSだけです。

SSHで接続するときのホスト名

SSH(サーバーにログインして文字のコマンドで操作するしくみ)でも、ホスト名は初期ドメインです。公式マニュアル「SSHを利用したい」の接続情報は、ユーザー名が初期ドメインのアカウント部分(example.sakura.ne.jp なら example)、パスワードがサーバーパスワード、プロトコルがSSH2、ポート番号が22です。Windows 10以降なら、PowerShellで「ssh ユーザー名@サーバー名」と入力して接続できます。

SSHはスタンダードプラン以上で使え、ライトプランでは使えません。ビジネス以上のプランで追加したユーザーも接続できません。

データベースのサーバー名とWordPressの設定

データベースのサーバーラックが並ぶデータセンター
Photo by İsmail Enes Ayhan on Unsplash

データベースのサーバー名は、コントロールパネルの「Webサイト/データ」にある「データベース」画面で確認します。WordPressの引っ越しでつまずきやすい部分です。

確認する場所

データベース画面の「データベースサーバー」の欄に、サーバー名とホスト名が表示されます。データベースごとの接続情報は、そのデータベースの「設定」から「接続先/削除」を開くと確認できます。MySQL 8.0では、データベース名がそのままユーザー名になります。また、セキュリティ上の理由から、さくらのレンタルサーバ以外からはデータベースに接続できません。中身を見るときは、コントロールパネルからphpMyAdmin(ブラウザでデータベースを操作するツール)にログインします。

wp-config.phpのDB_HOSTに入れる名前

WordPressの設定ファイル wp-config.php には、データベースの接続先を書く「DB_HOST」という項目があります。ここには「接続先/削除」で表示されたホスト名を入れます。ほかのサーバーから引っ越すと「localhost」のままのことが多く、そのままではデータベースにつながらずエラー画面になります。サイト制作の観点では、DB_HOST・データベース名・ユーザー名・パスワードの4つをまとめて書き換えるのが確実です。

新しいコントロールパネルと古い解説記事の違い

コントロールパネルは2018年に新しいデザインへの刷新が発表され、今は左側にメニューが縦に並ぶ画面です。メニューは「ホーム」「ドメイン/SSL」「メール」「Webサイト/データ」「サーバーステータス」「セキュリティ」「サーバー情報」などです。ネット上の古い記事は以前の画面で書かれていることがあり、ボタンの名前や場所が合わない場合は、公式サポートサイト(help.sakura.ad.jp)の最新マニュアルを優先してください。

ログインに使うIDにも注意が必要です。メールアドレスとメールのパスワードでログインすると、メールの設定しか表示されません。「サーバー情報」や「データベース」が見当たらないときは、初期ドメインとサーバーパスワードで入り直してください。

よくある失敗と対処

パソコンの警告メッセージを見て首をかしげる会社員
Photo by Valery Tenevoy on Unsplash

ホスト名まわりのトラブルは、入れる名前の取り違えと、ユーザー名・パスワードの取り違えでほとんどが起きます。

独自ドメインを入れて証明書の警告が出る

メールソフトのサーバー名に独自ドメイン(mail.example.co.jp など)を入れると、「証明書が信頼できない」といった警告が出ることがあります。公式マニュアル「SSL/TLSを用いたメールの送受信をしたい」では、暗号化通信は送受信サーバー名に初期ドメイン(*.sakura.ne.jp)を設定すると使えるとされ、独自ドメインやさくらのサブドメインでは警告が出ることがあると書かれています。警告を「許可」で押し切らず、サーバー名を初期ドメインに直してください。

ユーザー名の形がサービスごとに違う

メールは「メールアドレス全体」、FTPは「FTPアカウント名」、SSHは「初期ドメインのアカウント部分」、データベースは「データベースユーザー名」です。別のサービスの値をそのまま使うと認証エラーになります。

パスワードを取り違える

パスワードも3種類あります。次の表で整理しておくと、担当者の引き継ぎにも役立ちます。

使う場面パスワード分からないとき
コントロールパネル・FTP・SSHサーバーパスワード公式マニュアルの手順で再発行
メールソフトメールアドレスごとのパスワードコントロールパネルで変更
データベースデータベース接続用パスワードデータベース画面の「パスワード変更」

データベースのパスワードを変えると、wp-config.phpも書き換えないとサイトが表示されなくなります。変更前に設定ファイルの場所を確かめておいてください。

よくある質問

Q. 初期ドメインを忘れたときはどこで確認できますか?

A. 申し込み時に届く「ログイン情報と仮登録完了のお知らせ」または「登録完了のお知らせ」のメールに書かれています。会員メニューの「契約中のサービス一覧」からも確かめられます。

Q. www○○○.sakura.ne.jp をメールやFTPのサーバー名に使えますか?

A. 公式マニュアルの設定例は、メール・FTP・SSHとも初期ドメインです。www○○○の名前はメンテナンス情報の確認に使い、接続先には初期ドメインを入れてください。

Q. 独自ドメインを追加したら、メールのサーバー名も変えるべきですか?

A. 変える必要はありません。メールアドレスが独自ドメインでも、受信・送信サーバー名は初期ドメインのままにします。独自ドメインにすると証明書の警告が出ることがあります。

Q. コントロールパネルに「サーバー情報」が出ないのはなぜですか?

A. メールアドレスでログインしている可能性があります。初期ドメインとサーバーパスワードでログインし直してください。

Q. 自宅のパソコンからデータベースに直接つなげますか?

A. つなげません。さくらのレンタルサーバ以外からは接続できない仕様です。データの確認や書き出しは、コントロールパネルからphpMyAdminにログインして行います。

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