LINE公式アカウントのブロックは分かる?管理画面で見える範囲と減らし方

  • 2026年9月17日
  • LINE
  • 3view

LINE公式アカウントを運用していると、ブロックされたかどうかが気になります。結論から言うと、人数は分かりますが誰がブロックしたかは標準の管理画面では特定できません。この記事では、実際に見える範囲と見えない範囲を切り分けたうえで、ブロックされた相手への配信が課金されるのかどうか、そして減らすために何ができるかを整理します。

person using black smartphone with gray and pink case
Photo by Rob Hampson on Unsplash

ブロック数はどこで見るか

管理画面の分析にある友だちの項目です。ここで3つの数字を確認できます。

指標意味
友だち追加数友だち追加された数
ターゲットリーチ絞り込み配信の対象になる友だちの母数
ブロック選んだ期間にブロックしたユーザー数

既定では直近7日分が出ます。日付を指定すれば最大397日前まで遡れます。

誰がブロックしたかは分かりません

見えるのは人数だけです。個人を特定する機能は用意されていません。

チャットの画面では、ブロックしたユーザーと退会したユーザーはチャットルームに表示されなくなります。ただし、この2つは区別が付きません。相手がアカウントを消したのか、ブロックしたのかは判別できない仕様です。

外部ツールを使っている場合は例外

ここは知られていない部分です。Messaging APIを使った外部ツールと連携している場合、ブロックされたときにフォロー解除のイベントが飛びます。このイベントにはユーザーIDが含まれるため、どのユーザーがブロックしたか技術的には取得できます。

ただしこのイベントには返信用のトークンがないので、ブロックした相手にメッセージを送ることはできません。あくまで記録として残るだけです。

2024年からは、友だち追加のイベントで新規追加とブロック解除を見分けられるようになりました。ただし公式は完全な正確性を保証しないと明記しています。

有効友だち数は公式用語ではありません

運用の話でよく出てくる言葉ですが、注意が要ります。

累計の友だち数からブロック数を引いたものを有効友だち数と呼ぶ習慣がありますが、これはツールベンダーや支援会社の間で広まった業界用語です。LINEヤフーの公式ドキュメントにこの定義は見当たりません。

管理画面の正式な項目名はターゲットリーチです。公式の定義は、性別や年齢や地域で絞り込んだ配信の対象になる友だちの母数、というものです。

ターゲットリーチには、LINEの利用頻度が高く属性を高い精度で推定できる友だちが含まれます。つまりブロックしていない友だちの全員が入るわけではありません。数字が小さく見えても異常ではないので、この違いを押さえておいてください。

なお属性で絞り込んだ配信をするには、ターゲットリーチが100人以上必要です。

laptop computer on glass-top table
Photo by Carlos Muza on Unsplash

ブロック中の相手に配信すると課金されるか

されません。ここは運用コストに直結するので、はっきり書いておきます。

公式の説明では、メッセージ通数は送信の対象になった人数でカウントされます。ブロック中のユーザーや存在しないユーザーへの送信は、実際には届かないため計上されません。

APIを使った場合もエラーにはならず正常に終了しますが、通数には含まれません。送信できた分だけが対象です。

管理画面の料金シミュレーションにも、ブロックしている友だちには配信されないため結果は概算になる、という注記があります。

通数のカウント方法

メッセージを送った回数に、送った友だちの数を掛けたものが通数です。1回の配信は最大3吹き出しまでで、3つ送っても1通の扱いになります。

カウントされないものもあります。チャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数に含まれません。ここは接点を増やすうえで重要なので、後の章でもう一度触れます。

2026年10月に料金が変わります

公開時点で直前に迫っている変更です。2026年10月1日から、追加メッセージの料金体系が改定されます。

改定後は、月20万通までが1通3円、20万通を超える分が1通2.5円になります。上限の設定は359万通となり、それを超える設定をしている場合は359万通へ引き下げられます。対象は日本国内のみです。

現在のプランは、月額0円で200通のコミュニケーションプラン、5,000円で5,000通のライトプラン、15,000円で30,000通のスタンダードプランの3つです。いずれも税別です。

フリープランで1,000通という記述を見かけたら、それは2023年5月以前の情報です。すでに廃止されています。

アカウント側から相手をブロックできるか

できません。公式アカウントの側から友だち関係を切る機能は提供されていません。

迷惑なユーザーへの対処として使えるのは次の3つです。

  • スパムユーザーに設定する。新着メッセージの通知が来なくなる
  • 対応済みにする。専用のリストへ振り分けられる
  • チャットを削除する。履歴が消える

スパムユーザーに設定しても、受信そのものは止まりません。通知が来なくなるだけです。

チャットの削除には注意点があります。履歴は消えますが、設定したタグやノートといったユーザー情報は残ります。チャットを再開したときに引き継がれる仕様です。また、特定のメッセージだけを選んで消すことはできません。

送信取り消しは24時間以内

誤送信した場合は、管理画面から24時間以内であれば取り消せます。

コメント荒らしは別系統です

LINE VOOMのコメント対策は、チャットとは別の場所で設定します。VOOMの管理画面からスパムユーザーとNGワードを登録できます。

削除とブロックの違い

公式アカウントを削除したい、という検索が多いのですが、そもそも公式アカウントの側に友だちを削除する機能はありません。

ユーザー側の操作としては、個人のLINEに3つの選択肢があります。

リストから消えるメッセージ元に戻せるか
非表示消える受信する戻せる
ブロック消える受信しない戻せる
削除消える受信する戻せない

いずれも相手には通知されません。つまり公式アカウントを消したいという相手の行動は、実質的にブロックとして数字に表れます。

man in black crew-neck top using smartphone
Photo by Jonas Leupe on Unsplash

ブロック率の目安は36%です

ここは公式が数字を出しています。

LINEヤフーの公式noteによると、調査対象のアカウント全体で平均ブロック率は36.12%でした。業種別に見てもおおよそ30%から40%の範囲に収まり、極端な差はなかったとされています。

ネット上でよく見る20%から30%という目安は、支援会社の記事に由来するもので、公式の数値より低めです。自社が30%台でも平均的だと考えて構いません。

この調査は2022年に公表されたものなので、最新の数字ではない点は押さえておいてください。

公式は一喜一憂しなくてよいと書いています

同じ記事の中で、ブロック率を毎日確認して上下に一喜一憂する必要はないとされています。インセンティブを付けたかどうかでブロック率に差はなかったという分析もあります。

ブロック率が上がる要因として挙げられているのは、受け取った人が自分には関係ないと感じることです。頻度そのものより、内容が自分向けかどうかが効くという整理です。

ブロックを減らす4つの打ち手

公式の案内に根拠があるものだけ挙げます。

あいさつメッセージで期待値を伝える

最初に届くメッセージで、どんな情報を発信するのか、登録しているとどんな得があるのかを簡潔に伝えます。これがあると、その後の配信に期待を持ってもらえます。

あいさつメッセージは通数にカウントされません。無料で使える最重要の接点です。ここを空欄のままにしているアカウントは、かなり損をしています。

絞り込み配信を使う

年齢層や性別、地域を指定して配信すると、関係のない人に届かなくなります。結果としてブロックされにくくなる、というのが公式の説明です。

ただし絞り込みにはターゲットリーチが100人以上必要です。友だちが少ないうちは使えません。

開封したユーザーへ絞る

過去の配信を開封した人やクリックした人に絞って送る機能があります。反応した人だけに続きを送れるので、無関心な層への配信を減らせます。

逆に、特定の層を除外して送ることもできます。

通数を使わない接点を増やす

設計として効くのがこれです。応答メッセージ、チャット、あいさつメッセージは通数に含まれません。リッチメニューも配信ではないので通数を消費しません。

一斉配信の回数を増やす代わりに、こちらから届けなくても情報にたどり着ける導線を作る。この設計にすると、コストもブロック率も下がります。

個人のLINEでブロックされたか

公式アカウントの話から離れますが、あわせて検索される内容なので触れておきます。

公式の見解ははっきりしています。ブロックされているかどうかは分かりません、と明記されています。通知も来ませんし、相手が友だちリストから消えることもありません。

ブロックされた相手に送ったメッセージは、自分の画面では送信されたように見えます。しかし相手のトークルームには表示されません。あとでブロックが解除されても、その間のメッセージは届きません。

スタンプを贈る方法は確実ではありません

判定方法としてよく紹介されるやり方ですが、公式が保証したものではありません。

公式ヘルプがプレゼントできない理由として挙げているのは、対象外のアイテムを選んでいる、相手のアプリのバージョンが対応していない、相手がすでに同じものを持っている、国や地域が販売の対象外、相手が電話番号認証を済ませていない、の5つです。ブロックについては一言も触れられていません。

相手がすでにそのスタンプを持っている場合も同じ表示になるため、誤判定が起きます。確実な方法として紹介するのは正確ではありません。

よくある質問(FAQ)

ステップ配信の途中でブロックされたら?

配信が停止します。その後ブロックを解除された場合は、新規の友だち追加として扱われます。

ブロックした人が戻ってきたら分かりますか?

標準の管理画面では分かりません。APIを使った外部ツールを入れている場合は、追加のイベントで新規かブロック解除かを見分けられます。ただし精度は保証されていません。

ユーザーから通報されることはありますか?

あります。ユーザーはプロフィールページやトークルームの設定から公式アカウントを通報できます。通報されたことがこちらに伝わる仕組みはありません。

友だち追加の経路は分かりますか?

分かります。30種類以上の経路が集計されます。ただし1日の追加が20件に満たない日は数値が表示されません。

まとめ|人数だけ見て設計を直す

ブロックは人数しか分かりません。誰がブロックしたかを追う手段は、標準の管理画面にはありません。特定しようとするより、配信の内容と頻度を見直すほうが結果につながります。

ブロックされた相手への配信は課金されないので、通数を気にしてブロック分を差し引く必要もありません。そのぶん、あいさつメッセージやリッチメニューのような通数を使わない接点にコストをかけられます。

公式の平均は36%です。自社が30%台なら、まずは平均的だと考えて構いません。

弊社ではLINE公式アカウントの設計や運用の支援もお請けしています。配信の設計からリッチメニューの導線まで含めてご相談いただけますので、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

最新情報をチェックしよう!

LET’S CONTACT

お問い合わせ

デザインと発信の力で、お客様の強みや想いを形にし、
成果につながるコンテンツを制作します。
「うちの場合はどうなる?」という段階からでも、どうぞお気軽にご相談ください。